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世界を救うのは僕しかいない!?  作者: 灰色蛍
プロローグ
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【第十九話】シャベル狩り

昨日は思いがけない出会いが合ったわけだけど、それでどうなると言うことでもない。


僕は普通に学校に戻ってきて普通に寝た。


ただ、一つ気になることがあった。


幼馴染みさんのハルルン宅からの帰宅途中だ。僕は帰り道で四体の変異体を目撃した。


群れていたわけではなく個々だったので全部問題なく倒せた。


それでも、変異体が四体だ。変異体がどういう存在なのか分からないけどゾンビの上位個体が増え始めている、という事態はあまりよろしくない。


特に、変異体は個々で形態が違う。それが不味い。ただのゾンビなら全部、首を切れば倒せるが変異体は違う。


基本的に変異体でも頭を破壊すれば倒せるのだけど、そもそも普通ゾンビよりも頭が頑丈なのだ。帰りに見つけた二体は首が岩のように硬く僕のシャベルの方が軽く曲がった。

いままで首をちょん切るのが一番簡単だっただけに面倒くさい相手だった。もちろん、首がちょん切れない相手だからと言って倒せないわけではない。取り敢えずシャベルの刃をボロボロにし、岩ゾンビの頭が原形を留めなくなるまで殴り続けた。

取り敢えず岩ゾンビも頭を破壊すれば倒せる。



ただ、やはり個々によって倒し方が違うというのは戦いづらい。特に集団と戦うときは。



僕は新たな戦い方を模索しなければならないのかもしれない。




そんなわけでたこ焼きパーティー二日目。僕の胃は限界を迎えトイレに籠る。


もしかすれば今日は1日トイレかもしれない。



・・・・・・


午後、僕は新しいシャベルを担ぎ外に出る。


今日やることは変異体の調査だ。

どれくらいの・どんな変異体が存在しするのか?

それを知っておいて損はないはず。


僕はお昼ご飯のたこ焼きをリュックに詰め、終わった世界に駆り出した。


変異体の調査もそうだが、今日は他にも最重要な任務がある。

僕個人しかいないためただの任務だけど、もしこれが集団でのことだったら超極秘任務となっていただろう案件だ。


そう、変異体の調査の方がついでになるレベルの事だ。


僕が目指すのは、そう。


ホームセンター。シャベル・スコップコーナー。


なのだ。


いや、ね。僕が学校を占拠し学校中のシャベルやスコップをかき集めたんだけど、それの殆どが壊れて使い物にならない。

予備があと2つしかない。

今はシャベルを痛めないようにゾンビを狩れるのだけど、一昔前は直ぐに刃がベコベコになって直ぐに使えなくなってしまった。まあ、それでも撲殺用には使えるのだけど。


ただ、最近になって硬い変異体が出てきたせいでシャベルの劣化が早まった。


たぶんだけど、シャベルがなくなったら・・・僕は死ぬ・・・。


あれだけ使いやすい“武器”は他にない。


という訳で、今日はホームセンターを回ってシャベルを集められるだけ集める。


この近所にホームセンターは4つほどある。

全部回れば結構な数が集まるはず。僕のテンションはうなぎ登りだ。




ーーーーーー


結果としてシャベル狩りは大成功だった。

ホームセンターの倉庫まで確かめて在庫ごと奪ってきた。


さすがに全部を手に持つ何て言うことできないから大きい台車に乗せて積んで縛って運んでる。

数にして100近いシャベルの山。


これだけあればしばらくシャベルに困らない。



それから、もう一つ。


変異体の調査だけど、やはり、変異体の数は増えている。

向かうホームセンターにもやっぱりゾンビがいて、その中に二、三体ずつ変異体の姿があった。

もちろん、シャベルの誘惑に負けていた僕はおかしなテンションのまま変異体を潰しました。


幸い首が硬いタイプじゃなかったから余裕だった。

それでも、今さらに考えれば今日だけで10体ほどの変異体だ。


さすがに多い。どう見ても増えてきている。






・・・僕はある場所に足を運んだ。


そこは前に来たデパート。今僕はその付近にあるそれなりに大きな民家の屋根に上っていた。上から見た方が分かりやすいと思ったからだ。


そして結果は僕の予想通り、最悪の一歩手前くらいの状況だった。


前に来たときにはデパートを囲むように1000体近いゾンビがいた。


だが、今は・・・数は減った。たぶん、半分くらい。目に見えて減ったのは分かる。


だけど、その代わりに変異体の数が異常だった。全体数から言えばまだ少ないが、目に見えて100体近くいる。

五分の一くらい。


しかも、その内半分くらいは僕の苦手な硬くて頑丈な変異体。

あれは一体を倒すのに時間がかかるため二体出てきたら対処しきる自信があまりない。


それが50近く・・・。このデパートは終わったな。


非情、と呼ばれるかもしれないけど、もうここまで来れば助けようはない。


そもそも、僕ですらもうあのデパート内に入ることは不可能だ。

前のように鉤縄をデパートの屋上に引っ掻ける、なんて方法ももう使えない。


僕は変異体の中の一種を見つめた。


体は異常に細く、それこそ骨に皮が張り付いているだけのような体に、変異した昆虫に似た顔、そして異常に発達した耳?。

耳というかアンテナに近いのか?大きさが一メートル半程もあり、小さな音にも反応する変異体だ。

前に一度だけ戦った。弱い、けど、隠れていた僕を的確に見付けられちょっと焦ったのを覚えている。


あんなのがいたのでは縄を渡っている間に見付かって集団リンチされる。


バッタのように足が発達した変異体もいるから高い縄の位置でも平気で攻撃されるし。


デパートの中の人には悪いけどやはり助けることは出来なさそうだ。


・・・それに、デパートの壁を殴りつけている岩ゾンビ。たぶん、もうすぐ穴を開けるだろう。


そもそも、これだけのゾンビに囲まれた時点でアウトだったのだ。



・・・僕は確認したいことも終わったのでこの場をあとにした。


もう、この場所にはいたくない。


それと、もう長くないここを見たから余計に気を付けなくてはいけなくなった。




・・・


「あのゾンビがここに集まるのは中に人がいるから・・・じゃ、中の人がいなくなったら・・・あのゾンビたちは今度はどこに向かう?」


そんなの他の人が集まる場所。


つまるところ、僕のところかハルたちのところだ。




僕は学校以外にも居住スペースを作らなくてはいけないと思い立った。


だって、いくら頑張ってあそこを強化してもあの数のゾンビに襲われたら終わりだ。

なら、あの学校を囮にして他に安全な場所を作った方が良い。

それならもし新しい隠れ家がバレたとしても学校と隠れ家とでゾンビを半分にできる。

20体くらいなら闇討ち覚悟でやれば変異体でも殺れるはず。

もしくは隠れ家を2つにしてゾンビを三当分にするか。


少数なら僕でも対処できる。


僕は早速引っ越し準備を始めたのだった。



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