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ドリームゲート  作者: 町娘
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私は、よく変な夢を見ます


それは自分が主人公だったり

自分は世界に存在しなかったり

シチュエーションは様々です


覚えてはいるけど完結出来なかった夢を


主人公を使って完結させたいと思っています









目の前に広がっているのは


パステルカラーの雲があちこちに浮いている

白い空間だった


ここにいるのは僕と

目の前にいる白いヒラヒラを着た若い男の人


その人が口をそっと開くと頭に響く声がした





夢ってあるだろ?



動物が寝ている時の夢だ

その世界って、いつでもちょっとおかしいだろ?

現実とは違う、沢山ある不思議な世界

なんであんなことが起きるか分かるか?





それはだな…





ジリリリリリリリ


「わあ!」

布団の横に置いてある目覚まし時計のベルの音で驚いて思いっきり体を起こす

心臓の早鐘のような鼓動はまだ止まっていない


ゆっくりと呼吸をしていたらだんだん落ち着いてきた

そして頭では夢の事を考えていた


「またかよ…」

ため息をつくように言葉を吐き出す


どこかでまだ早鐘を打っている心臓をほっといて洗面所に向かう

鏡にうつったのは頭に寝癖がついた少年


顔を洗った後寝室に戻り布団をしまう

あの夢を見始めたのは今年の春

目の前の人も周りの様子もいつも違う

そして…その世界にいるのは僕と誰か一人


服装も様々で

悪魔、天使、旅人、スーツ、コック、学校の制服、巫女…


時には少女、時にはおじさん、時にはサンタクロースみたいに髭を生やしたおじいさん


とにかく毎回違った

そして僕の服装もだった


コックの時はエプロンを

天使の時は同じ格好

スーツの時はスーツ


布団を見る度思い出す

何故か忘れることができない


何かを切り替えるように頭を軽く振り、枕もしまって台所へ行く

この家は祖父から譲り受けた物でとても古く、未だに釜などが残っている


魚を焼き、味噌汁を作り

夕べ炊いておいたご飯を食べる


ほぼいつもとお馴染みの行動、ここに暮らし始めて随分たった

季節は冬、中学三年の冬といえば受験

「頑張らないとな…!」


気合いを入れて

戸を開ける


さあ、今日も現実の始まりだ



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