転入初日
今日もまた忙しい朝が来た。今までは父さんの仕事で海外にいることが多かった。そのせいか長い間その場所に住むということがなかったから、友達といえるものは少ない。が今回は違う!!と思う父さんも潮時だと思ったのか世界中飛び回るのをやめ大学教授をすることになった。そして俺は父さんの卒業校でもあり知り合いが理事長を務める黎明学園に転入そることになった。そして今日はその初日っ!!。
さて、朝飯も食ったしいざ出陣っと。
「真くーん。お弁当忘れてるよ~」
えっマジで。急いでバッグを確認する。あ、ほんとにねえや。てか、高校二年になってドヤ顔してからこれは死ぬほど恥ずかしい。
「う、うん。ありがと母さん」
少し震えてる気がするが気にしない。そしてもう一つ弁当箱を持っていた。
「ん?なにこれ」
「あー、これね。親戚の春香ちゃんのお弁当よ。覚えてる?御神春香ちゃん昔よく遊んでもらったでしょ」
その一瞬俺の頭から数々の記憶がよみがえる。春香姉だと!?そうそれはガキの頃あいつから遊びという名のいじめを受けていたのだ。そう確かあれはと言いたくなるほど。思い出すだけで吐き気が。
「でも、母さんなんで俺が春香姉の弁当を?」
「あれ?真君知らない?春香ちゃんいま先生やってるのよ」
何・・・だと・・・。あいつが教師とか向いてないんじゃねえのよし考えるのはやめよう。考えるだけ無駄だ。もしかしたらフラグであいつが担任なんてこともあるし。フラグ回収なんてしてたるか。
「んじゃ、いってくる」
ドアを開ける瞬間厳しい父さんの声が聞こえてきた。
「真。理事長になったら奏がよろしくと言ってたと伝えてくれ」
「了解。父さん」
そういって俺は家を出た。
黎明学園は創立90年とかなり歴史のある学校である。場所はかつてマンモス団地と言われた団地の中で最寄りの駅から少し遠く決して交通はいいとは言えないが。静かな環境の中にあり勉強はかなりしやすといえる。てか町並みすげえ変わったな。俺が住んでた頃は団地内の建物の取り壊しなんて始まってなかったな。まあ、話はあったけど。そして都市開発の会社が新しく作るってのを父さんから聞いたな。
と考えてるうちに、学校に向かっていると。たくさんのパトカーがあった。俺って結構こういうの気になっちゃうんだよね。
「あれ?どうしたんですか?」
「ああ、君これは見ないほうがいいぞ。やめとけ」
ずいぶんと焦ってるように見えるけど…。あ、チラッと見えたけど。なんだよあれ。人間がバラバラになってやがる。人間の仕業じゃねえだろありゃ。ああゆいうのが苦手な人はトラウマになるな。早くこの場を立ち去ろう。
「で、では失礼しましたー」
あー、転校早々あんなものを見る羽目になるとは。そしてもう学校についた。
うーんもう時間的にSHR終わったころかな?。てか、そんなことより遅刻じゃねえかっ!!。ヤバいっ。
「おいっお前っ!!」
ヤバい。先生かな「にげろーう。」ってのはやめとこう。
おーっと、身長190センチはあろう大男が迫ってきたー。ん?待てよなんでこの人学ランなんて着てるけど、この学校ブレザーだよね。
「お前。なぜ遅刻…ん?ネクタイの色が青?二年生。あー話は聞いていたな。お前が天城真か?」
あれ?俺のこと知ってるのなんで?。
「おいっ!!塚本っ!!お前またその見た目でビビらせてるのか?」
校舎のほうから女性の声が聞こえた。
「いえいえ違いますよ会長。決してビビらせては…ねっ?」
なんかこの人塚本ってひと俺に話を振ってきたよ。
「お?君が天城君かな?私は霜月神楽三年で生徒会長をしてる」
へー、生徒会長かあ。かっこいいなてかこの人きれいなひとだな。腰のあたりまで伸びた髪そしてかなりスタイルがいってっ
「なーに人をじろじろ見てるんだよ。お?まさか惚れちゃった?」
いやいやそんなわけじゃないけどねえ。あ、そうだ今のうちに弁当を渡すか。
「すいませんこの弁当御神先生に渡してもらってもいいですか?」
「あー、御神先生におい塚本お前御神先生のクラスだろ?渡してくれないか」
うわー、塚本さんお疲れ様デース。
「わかりました。では俺はこれで」
さてと、俺も向かいますか。えーと確か2ーcだったようなきがっと。
「かっ、会長!!」
突然目の前に息を切らした少年が現れた。見た目からして一年生だろうか?
「ん?どったの神宮」
「ギルティが。現れました現在有栖川先輩が戦闘中です」
ギルティ…?聞いたことないな。ゲームかなんかかな。でも学校内だしゲームって。まあ、高校生だからありか。うんばれなければ大丈夫だよね。
「その前に会長そこの方は?」
「あー、こいつは今日からうちの学校に入った天城だ」
「先輩でしたか。失礼しました僕は神宮亮です」
一年生にしては立派な子だな。でも、やっぱり一年生だけあって制服に着られてる感じがするな。
「よし、今すぐ向かうぞ!!天城も来いっ!!」
えっ?俺もマジでいくのかよ…。
そのギルティとやらは団地内の公園のに出現したらしく急いで向かった。すると移動の途中神宮がこんなことを。
「会長たぶん『犬』の形をしているらしくたぶん警察から連絡があった例の殺人事件に関連しているかもしれません…」
例の殺人事件?ああ、たぶんさっき見たやつかな。まあ、たしかにあの死体は人間がやったようには思えないからたぶんそのギルティとやらになるのだろうか?
そんなことを考えてるうちに現場についた。そしてそこにはセーラー服を着た見た目は小学生くらいの女の子がいた。てか、この学校ブレザーなのになんで学ランとかセーラー服がいるの?まさか私服着てくるやつとか出てくるんではないだろうか。
「おっそーい!!二人とも。ってあれそこの子は?」
「ごめん。アリス。紹介はあと奴は?」
そしてアリスと呼ばれた女の子は建物のてっぺんを指差した。
なんだよあれ。狼なのか?でも今日本には狼っていないよな。じゃあ、あれはいったいなんだ。
「よっしみんな戦闘準備!!」
〈アッシュライクスノウ〉
〈二丁拳銃サラトガ。レキシントン〉
〈証は月と弓矢。その月に導かれし狩人を導け月の女神アルテミス〉
あたりの温度が低くなったような気がした。いやほんとに低くなったのだ気のせいではないなんせ五月だというのにあたり一面が凍っているからである。
そして、神宮君の両手には自動小銃が握られていた。いつの間に出したのだろう?マジシャンかなんかかよ。
それよりも一番びっくりなのはなんか一人増えてるってかなんかグラマラスなエロい女性が出てきたことが驚きだ。服装は中世とかでありそうな服でウサ耳つきというサービス付き。
「気を付けてくるよっ!!」
あいつが上から降りてきた。やっぱり近くで見るとほんとでかいな。ん?おや。
「先輩あいつの爪?に血がついてますよ」
「よっしゃ。ビンゴだ!!二人ともあたしが足を止めるからうまく援護して」
「人を使うのが荒いなあ神楽はあ~」
「わかりました会長!!」
そして、神宮君が発砲を開始する。