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King of Sords  作者: カピパラ48世
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第11話 01 トラップにも愛情を

「ねぇ、もうすぐ両軍が来ちゃいそうだけど、今回はどうするの?」

あれよあれよといううちに、いくつかの闘いを止めてきたシルフィーネが、歩を止めた。


「やっぱり何かしてきたわねぇ・・・」

苦笑いした彼女の表情が印象的だった。

「・・・なにか・・・って・・・?」

イリアの疑問にシルフィーネは左手の人差し指を空間に向け指さした。

「あそこにね、炎のトラップが仕込んであるわね。」

イリアはギョッとしてその空間を見る

「えっ・・ほの・・・お・・・?」

「それに、あそこに光の護符が仕込んであるわね・・・あっちは雷撃。」

シルフィーネは違った場所を指さし続け、7つ程の罠の説明をする。

「炎、雷撃、炎・・・ちょっと難関よねぇ・・・」

嘲笑交じりにイリアが呟くと、レオンがゆっくり近づいてくると

「シルフィーネの苦手なものが多いな・・・。」

炎のトラップを目の前にして呟くとその方向へと歩を進める

「だめよ!あなたが行くとサラマンダーが死んじゃうじゃない!」

炎の素性が魔法由来ではなく精霊であると理解したシルフィーネが制止する。

「それに、水は炎を消すことができる属性なのよ!」

「お前の場合は蒸発するだろ!!」

精霊相手だと相手が消滅しないように対応するというのだ。

そんな彼女の姿は料理下手な料理好きにしか見えない・・・とレオンは言う

「・・・よくわからない説明だが、なんとなく理解できそうな姿だな・・・」

その例えにヒューイは無理やり納得することにした。


トラップからか解放されサラマンダー化した炎の精霊とシルフィーネの対峙が始まる。

案の定・・・というか、レオンの言葉通り、かなりのドジっ娘が狂犬を宥める姿が目の前で繰り広げられる。

「なぁ・・レオンさんよ・・・あれは手伝わなくていいのか?」

苦笑い混じりのヒューイの質問にレオンが溜息混じりに

「なるだけあいつのやりたいようにさせるってのが、約束だからなぁ・・・」

”ああ・・・この類は心配はないってことか・・・”

ヒューイはそう感じた。

全身に大小様々な火傷を負いながらも、シルフィーネによる四苦八苦の末、サラマンダー3匹は空へと飛んでいった。


「んじゃ、今度は光か・・・。」

光の護符が隠されている空間を見てエドが呟くと、

「あら、私は光の属性持ってるから何もしなくてもいいわよ。」

「あら、そうなのね・・・そうなるとシルフィーネは水と光の属性なのね。」

イリアの質問が来ると上を向き考え込む

「・・・」

「そうねぇ・・・そう言うことになるのかなぁ・・・」

ぶつぶつと考え始めてしまった。

「・・・ちょっと・・・どういうこと・・・?」

怪訝な目でイリアはその行動を見た。

「雷は俺の方でどうにかしよう。」

レオンがぶっきらぼうに言うと、

「そうねぇ・・・それは得意な人に任せるわ。」

少々焦げた髪と服のシルフィーネが満面の笑みで返事を返した。

”雷は苦手なんだ・・・”

水の魔法が得意で、光の属性を持っていて雷の苦手な堕天使・・・

面白い人だ・・・・ヒューイはそう思い周りを見渡すと、興味深い表情で彼女を見ているエドが目に映る。おそらく彼も似たような事を考えているのだろうと笑みを浮かべた。

——— ポシュッ ———

という小さな音が数回聞こえると

「雷は消えたな・・・」

レオンの物足りなさそうな報告が聞こえる。

目の前のトラップがシルフィーネに対して無効化されたことで準備が整ったところで


「さぁ!魔方陣描くわよ!」

背伸びをしながらシルフィーネが言うと姿勢を戻し、左手を上に向け一枚の魔方陣を生成する

「!!!」

いつもならもう一枚の魔方陣を生成し設置という流れになるのだが、シルフィーネが左足を軸にひらりと体を回転させた。

———ドオオン!!———

刹那、大きな音と共に土煙が上がる。

「・・・な!!」

ヒューイ、エド、イリアは驚きの声を上げる。

土煙が小さく落ち着いてくると左手の上に魔方陣を浮かべたシルフィーネが確認できた

「あら、大勢のお客様ね。」

とぼけた表情でシルフィーネがそう言う

「気付いていやがったくせに・・・」

そこには5人の人影が見え、その中にジェイクとミガルの姿があった。

「そこの目立った赤色が『世界の中心』だな。」

ジェイクがシルフィーネを指さしそう言った。

あらかさまに敵対している5人を目前にヒューイ達3人は警戒した。明らかに手練れだ。


「あら、私達の事をそう呼ぶ人なんてもういないと思ってたわ・・・」


”私達・・・?”

ヒューイは、シルフィーネのその言葉が気になったが、敵を目の前にして確認することができなかった。


「『世界の中心』ってのは、全くふざけた奴だぜ」

ニヤリとしたジェイクが剣を抜いた。

「あら、私はいつも大真面目よ!!」

頬を膨らませ反論する、

明らかに敵対している者にこの反論をする彼女にイリア達三人は絶句する。

「真面目なのは認めてるよ。」

レオンがさりげなく言うとシルフィーネは

「でしょ~!」

と、得意げに笑った。

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