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King of Sords  作者: カピパラ48世
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第10話 04 トリニト

魔族にも親はいる。

長身で細身、金髪のショートヘア、緑の瞳の男性、トリニトは魔族の母親と人間の父親とのハーフだった。母は人間を愛し、そして・・・父と一緒に人間に殺された。純粋な魔族であれば、親などどうでもよい対象なのだろうが、トリニトは両親を慕っていた。

母は優しかった。

父は勇敢だった。

自分は・・・

魔族なのだろうか・・・人間なのだろうか・・・?

ただ言えるのは、両親を殺した人間は許せない。

彼は眼前の広がる荒野を眺めた。人の血が半分流れている彼は、魔族に受け入れられない。しかし、自分は人間を受け入れることができない。

孤独の半人半魔は、ゆっくりと荒野を進み始めた。

何を求めているのか・・・どこへ行こうというのか・・・自分でもわからない。


喰い散らかれされたような獣の死骸が辺りに目立つ荒野をトリニトは、ただその歩を進めた


第10話 05 茜色の刀身


空は青く澄んでいた。

透き通る泉の青の色の髪、エメラルド色の瞳、紅き褐色の肌、小柄な少女の風貌の女性エリサが佇んでいる。

エリサは右側に帯剣した茜色の剣ベルセルクに触れた。

「ねぇ、シルフィーネ」

誰もいない空を見上げ呟く

「あなたの作ったこの剣は、誰が使うのでしょうね・・・」

エリサは感慨深げに呟いた


茜色の空が広がっていた

褐色の肌に黒髪の体格の良い男が、沈みゆく太陽を見つめ、

「きれいな夕日だ」

と呟いた。

左側に帯剣した茜色の剣に手をかける

「なぁ・・・ベルセルク・・・」

隣にいた白い肌に金髪の細身の男がそれを見て嘲笑する

「ミガル!剣には言葉は聞こえないぜ!」

褐色の肌の男ミガルを馬鹿にするかのように言葉を放つ

「まぁ、俺には、このシャイニングソードが『もっと魔物を倒せ!』って言ってるように思うがな。」

不敵に笑う金髪の男に向け今度はミガルがニヤリとし、

「いやジェイク・・・『お前は自重しろ』って言ってるのさ!」

そう皮肉を返す。

「確かに・・・!」

ジェイクが高笑いすると、つられてミガルも笑った。


「奴が戦争を止めているとのことだ。」

ミガルが低い声でそう言うとジェイクは小さく口笛を鳴らし

「さすがは『世界の中心』という変な呼び名があるだけあるなぁ・・・」

控えめに褒め称え

「なら、そろそろ相手してやらないとなぁ・・・」

不敵な笑みを浮かべてミガルに言った。


茜色の太陽はゆっくりと地平線へと吸い込まれていった。

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