表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
King of Sords  作者: カピパラ48世
37/45

第09話 07 二つの闘いと六つの思い

ガツン!!

ヴォルザードがシルフィーネを急襲する。

目にも留まらぬ速さで動くその軌跡は光って見えた

グワシッ!とシルフィーネの座っていた椅子が見る影もなく砕け散る

「あら、素早い動きね。」

シルフィーネの飄々とした声が聞こえた。

「あなたこそ!」

声のする方向に振り返りながら

「そんな体調の悪い姿をして、この剣すら避けれるのですね!!」

再度ヴォルザードの剣がシルフィーネを襲う

ガキィィン!!という音が響いた。シルフィーネが自分の持つ黒が基調の片刃の剣、ネクロマンサーで受け止めたのだ。

「うおおおぉぉぉぉぉぉ!」

止められてもヴォルザードは強引に剣を振り抜いた。

力負けしシルフィーネは近くにあった木に衝突するまで吹き飛ばされた。強い衝撃がシルフィーネを襲い

「きゃん!!」

小さく悲鳴を上げた。

「なぜ、今度はその剣で受けたのです!」

ヴォルザードが怒りを露わにし怒鳴った。以前のシルフィーネなら、確実に避けている剣筋だ。

シルフィーネはゆっくりと立ち上がり

「あら・・・、あなたの技量を・・真っ向から受け止め・・れば、あなたも諦めがつくでしょ。」

軽快な口調とは程遠い痛みを我慢する口調でシルフィーネは答えると

「ちょっと受け止めきれなかったけどね。」

ちょっと嬉しそうにそう言った。

何故嬉しそうなのかヴォルザードには理解しがたかった。


”強く・・・なった・・・わね・・・”

シルフィーネは小さく微笑んだ。

「私を・・・私を・・・」

ヴォルザードはワナワナと体を震わせ

「馬鹿にしているのですか!!」

大きく叫びシルフィーネへと突進した。



「お前は馬鹿だろ・・・」

相対する二人の中央に立つレオンに黒き魔王・・・ヨルドが言った。

「お前の強さは知っている・・・しかし、どうするつもりだ・・・?」

ヨルドは更に続けた。

「俺たちの戦いは双方の遺恨を晴らすためだ。それを止めるつもりだったのか。」

ウェインは魔族に故郷を壊滅され、勇者としての素質に目覚めた。

逆にヨルドは腹心である仲間達を、ウェインに倒された。

「奴は我々にとって、とてつもない恐怖なのだよ」

ヨルドが静かにそう呟いた

レオンにもその感覚に覚えがあるので理解はできる。


「お前は本当に魔王と知り合いだったんだな。」

ウェインが口を開いた。

「そう言ったろ・・・。」

「俺を陥れるつもりだったのか?」

レオンは少々鬱陶しい表情をしながら

「俺がお前たちに切望したのは共存だ・・・・」

その言葉はヨルドにも向けられた。ヨルドは肩をすくめながら口を開く

「耳が痛いねぇ・・・。」

その言葉が終わるや否や、ヨルドがレオンの腹に殴りかかる。

「・・・なっ・・・」

完全に不意を突かれたレオンがグラつく。

「我道を開く者!我が先に道は無し!我進む後の開かれる道!」

「!! ヨルド!! おまえ!!」

ヨルドの(こぶし)を中心に強い光が走る。

天道(インフェルノ・ロード)!」

「!!」

途轍もなく強い衝撃がレオンを襲い、真上に吹き飛ばされる。

「悪いなぁレオン、今は聞き入れることができない。」

ドン!と血まみれになったレオンが二人から少々離れた床へ無様に落ちてきた。

「奴とは旧知の仲だが、今回の事は無関係だ。」

改めてウェインに言葉をかけた。

「腑には堕ちないが、お前らがグルでないことはわかった」

その理解をヨルドに伝えると、右手に持った白が基調の聖剣エクスカリバーを構える。

ヨルドはその姿を見ると

「待たせたな・・・」

と言い、左手に持った深い藍色の魔剣オーディーンを構えた。



薄暗い世界でレオンは漂っていた。

”あの野郎!不意打ちしやがって!”

意識が朦朧とする中、ヨルドの行動を考えていた

”奴と仲間だということを否定するためにやりやがったな!”

馬鹿にしやがって!とレオンは息まいた。


ヨルドとウェインの闘いが始まる。

「舞え炎、我が怒りに乗せて灼熱となれ!」

ウェインの詠唱が始まりだった。

「行け風よ!」

ヨルドが落ち着いて小さく、呟くように唱える。

灼火!!(しゃっか)

叫ぶと同時にウェインの左手から猛烈な炎がヨルドに向け発せられた。

「排除せよ!」

ヨルドが呟くと強力な風が炎の道筋を変える。

ズドン!と風によって逸れた炎は壁を突き抜けて外へと飛んでいった。

「ちいっ!」

ウェインは舌打ちすると即座に右手に魔力を込める。バチバチと小さな電撃が走る。

「ほう・・・無詠唱でそれだけの雷撃を溜めれるのか・・・」

ヨルドがウェインに感心すると、右手を自身の目の前にあげ指をパチンと鳴らした。

「くらえ!!」

ウェインから放たれた雷撃は唸りを上げヨルドへと向かう・・・が、何かに吸い込まれるように軌道を変える

「!!」

バシィッ!!!と激しい音を立てて雷撃がヨルドからずれたところへと当たった。

何をしたのかは、わからなかった。

「ちょっと捌き切れなかったぞ!」

素早くそう言うと、ヨルドが左手に持ったオーディーンで切りかかる。

ガキン!

ウェインはエクスカリバーで受ける。白と黒の剣が交差した。

「さすがは魔剣オーディーン!、いや、さすがは魔王と言ったところか!」

剣を受けウェインが語り始めた。

「しかし、このエクスカリバーは、対オーディーンに特化した能力を保有している!」

「!!」

ヨルドが咄嗟に剣を引き、後ろへと下がる。

「魔を喰らう剣・・・」

小さく呟き、オーディーンを確認する。エクスカリバーと合わさった位置に小さなひびがあった。

「違うな!魔を滅ぼす剣だ!」

ウェインが突進して切りかかってきた。オーディーンに通用することが確認できたので、剣ごと切り裂くがごとしの勢いをつけた。

グオン!

と、エクスカリバーが何かに引き付けられるように床へと押し付けられる。

「・・・な!!!」

何が起こったとウェインがその位置を確認する。床が焦げていた・・・ここは・・・・

雷撃が逸れた位置!

強い磁場がそこにあった。

動きが止まったことを確認してか、

「我道を開く者!我が先に道は無し!我進む後の開かれる道!」

ウェインの耳に詠唱が聞こえた。

「ぐうぅ!」

エクスカリバーから手を離し後ろへと飛びのいた。

天道(インフェルノ・ロード)!」

右手から放たれた強い光は磁場と共にエクスカリバー、そして先程迄ウェインのいた空間を飲み込み、さらに突き抜けていった。

「いい判断だ。」

褒めるように言葉を発した。同時に磁場から解放されたエクスカリバーが床へと落ちた。その剣の姿はまるで何事もなかったかのように傷一つ見当たらない。

雷撃は磁場によって軌道を変えられたが、天道(インフェルノ・ロード)は軌道が変えられることがなかった・・・ウェインは歯ぎしりした。




「はぁ・・・はぁ・・・」

白を基調とした鎧の騎士が息を切らせて、地面に倒れた相手を見下ろし言葉を発する

「観念しろ・・・・」

額に血を流す女は、血まみれの右手を地につき何とか起き上がろうとするが、右上腕にある深い切り傷のせいか、力が入らず雨によって濡れた地面に再度倒れた。

「シルフィーネ!」

雨の勢いは弱くなっていた。

ちょっと投稿の間が長かったですねぇ・・・

ああいう話にしようと構成していたのだけど、このキャラはきっとこういう行動をとってしまうのよねぇ・・・という感じでこの辺りはいろいろとキャラが勝手に話を進めるので、プロットの着地点に持っていけるのか不安になっちゃいます。

ここでシルフィーネは・・・えっ・・・そんなに怪我していいの・・・・?

どうやって時期プロットの通過点を超えればいいのか・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ