第09話 02 隠し事
シトシトと雨が降り続いていた
「どうしたのレオン?」
シルフィーネがレオンに投げかけた。
「奴を殺す、結界を解いてくれ。」
物騒にレオンは言う。
「あなたなら一瞬で勝てそうね。、、、でも、ダメよ!」
レオンがそれを聞いてムッとした。
「なんでだよ!」
早く決着をつけて、シルフィーネを自由にしたかったのだが、止められたことに機嫌を損ねたのだ。
「あいつ、私とあなたに攻撃されたら災害級の天変地異を起こす呪を自分にかけてるのよ。」
それで、いくつもの村が水没したというのだ。
「早く奴を処理しないと、あいつが気付いてしまうぞ!」
村を滅ぼしたのが、自分たちのせいだと・・・・
シルフィーネは一瞬悲しい表情をした後、何もなかったかのように笑うと
「それは大変ね」
そう返事をした。
「早くケリをつけてヴォルザードと別れるべきだ!」
レオンは早口でそう言う
その言葉にキョトンとしたシルフィーネは、ニタッとした笑みを浮かべ
「あら!レオンったら、やきもち焼いてるのかしら!」
からかい交じりに言った。
「奴を舐めるな!」
レオンは強く言った。
「奴は、今のお前にとって脅威になるぞ!」
シルフィーネは静かに笑うと
「そうねぇ・・・彼は英雄譚が書かれるほどの力を持っていると思うわ。」
そう言った
「万全のお前なら問題はないが、今のお前では危険だ。」
口調を押さえながらもイラつきを隠せない状態でレオンが言う。シルフィーネは、その言葉を聞いて短く口を閉ざすと、
「いま、あいつを討つには、彼の力を借りるのが一番平和なのかしらねぇ・・・」
そう呟き、咄嗟に張った雨の結界の中にいるあいつ・・・雨の降る上空を見上げた。
「俺は強くなりたい!」
ヴォルザードはシルフィーネの質問に強い意志で答えた。
「なぜ・・・?」
その言葉に
「あの日・・・空に見た人影・・・奴が手をかざした時・・・村が沈んだ!」
強くまっすぐにそう答える。シルフィーネは伏し目がちに自分の左手を見た。
「そう・・・あなたには見えたのね・・・」
伏し目がちのままヴォルザードに微笑んだ。
ちょっと修正しました。




