第09話 00 いつかの闘いが始まる時
秘めたるは私の嘘
守りしは私の傍ら
天に舞いし光の剣士
眼光に映るは闇纏いし私
フェルムトリア戦記 母 より
「あの結界を壊すのか?」
ムスッとした表情のレオンを無表情で見つめるシガがそう言う
「アポロを使わないと、あの結界は破壊できないからな・・・」
更にそっぽを向いて一気にまくしたてるようにレオンが言う
「シルフィーネか・・・」
シガが彼女の名を呟くように言った。
「何を考えているんだ!あいつは!!」
辺り散らかすかのように激しくレオンの怒りが聞こえた。
世間では魔王ヨルドと人間の勇者ウェインとの決戦が近づいているという噂が広まっていた。
「噂の結果は別々で聞くことになるだろうな・・・」
レオンが小さく呟いた。
「いいのか・・・彼女を一人残して・・・」
シガの言葉にレオンが鼻をフンと鳴らし、
「弱ってはいるが、とりあえず・・・今はいいだろう・・・」
シルフィーネの狙い通りなら、命は失わないだろう・・・それよりも悪友を失うことを止めなければ・・・・
今から大陸の果てにある魔王城にて闘う二人・・・・
いつも傍らにいた彼女を置いて行くのは気が重いが・・・
「行こう・・・イルエ山脈へ・・・」
そうシガを促した。
「行っちゃったわねぇ・・・」
大きな背もたれのある椅子にから生気のない声が聞こえた。
「信用されてるのよ・・・ね・・・?」
そこには少々やつれたものの、深々と座るシルフィーネがいた。
憂いのある表情でレオンの去った空を見上げていたが、近づいてきた人影に気付き、毅然とした表情を浮かべて それを正視した。
「・・・それで・・・」
シルフィーネはゆっくりと口を開くと
「私を殺す準備ができたかい・・・・」
シルフィーネの目前に現れた白が基調の鎧の男に向け言葉をかけた。
「ヴォルザード・・・」
そこには殺気を纏ったヴォルザードがいた。
初の割り込みエピソードしてみました
ちょっと修正しました
・・・さて・・・どうしましょう・・・・
このタイミング・・・プロローグでは、シガはシルフィーネの居場所を知らないというお話しだったのですが・・・・
ちょっと悩んでもいいですよねぇ・・・(苦笑)




