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第4章 取材を受ける精霊

保管庫に戻ってきたアクアン達は、奇妙な違和感を感じる。

妙に静かなのだ。いつもなら、隣の工房から様々な音が聞こえるはずだが、今日はその音が一切しない。

「家族揃って出かけたのかしら?」

工房の方に聞き耳を立てる2人。どうやら、工房には誰もいないようだ。

「シィル!クラウィス!居るの?」

アクアンが声を上げる。その声に答えるかのように、店舗からはシィルが顔をのぞかせる。

「アクアン、話し合いは終わったの?」

「えぇ、2体の精霊とお話が出来たわ。」

そう言って、2人はシィルにそれぞれの武具を見せる。

「その子たちね。」

アクアンの後ろに居た犬が、顔をのぞかせてシィルを見つめる。それを見つけたシィルは思わずしゃがみ込んで視線を犬と同じ高さにする。

「このワンちゃんはどちらの精霊なの?」

「この盾よ。」

「意外ね・・・。この盾から、こんなにかわいい精霊なんて。」

「シィル、この盾が何なのか知ってるの?」

アクアンがそう尋ねると、シィルが首を縦に振る。

「この盾はね、呪われた盾って言われてるのよ。」

「え?!クラウィスは何も言わなかったわよ?」

「呪われた盾・・・?こんなにかわいいのに?!」

アクアンが犬を抱きかかえ、そのままギューッと抱きしめる。

「えぇ、この盾はね、何度も出戻ってるのよ。そのたびに、所有者は大けがか、それ以上の目に会ってるわね。」

「どうしてなんですか?」

「それは、話すと長くなるわね・・・。まずは、私のお仕事を終わらせてからでもいいかしら?」

「もちろんよ。で、妙に静かだけど、皆何をしてるのかしら?」

アクアンはシィルに現在の状況を問いかける。

「今日は、もう一つお仕事が入ってるのよ。」

「私も手伝わないとダメかしらね。」

店員であるアクアンは、笑顔を見せてシィルに提案する。

「出来るなら、手伝ってもらいたいわね。クラウィスも今お店に出てるから。」

「珍しいわね、クラウィスが接客なんて。」

いつもは工房に籠っているクラウィスが、お店に出て接客するのは、極稀である。

あるとすれば、武具を引き取りに来た常連と雑談するときぐらいだ。

「今いるのは、お客じゃないのよ。」

「お客じゃない?それなら、誰なのかしら?」

「今日は、クランマガジンの記者の人が来てるのよ。」

「クランマガジン・・・あぁ!お店のラックに置いてあるあの本ね。」

アクアンはお店の片隅にあるマガジンラックを思い出す。そこには、武具のカタログの他に、クランマガジンという名前の本が置いてあった事を思い出していた。

「その人が、一体何しに来たの?」

「取材よ。前からお願いされてたのよ。」

「へぇ・・・ホスピタルを取材ねぇ・・・。」

「精霊が普通に実体化して、動き回れる特殊なお店だからね。」

シィルの説明に、妙に納得する。そんな風に説明されれば、確かにネタの宝庫だ。

「でも、今は表に取材の人が来てるのよね。私が出てもいいの?」

「一番の売りがあなたじゃない。あなたが居ないと始まらないと言っても過言ではないわ。」

そう言って、アクアンの手を握るシィル。小声で、仕方ないわねと言いながら、まんざらでもない様子だ。

「アクアン、やる気のところすまないが、行くならそいつを何とかしたほうがよくないか?」

ギルがアクアンの側にずっと居る犬を指さす。

「あら、この子も一緒でもいいじゃない。それとも、ギルがしばらく面倒見てくれる?」

アクアンが意地悪そうにギルに伝える。ギルはさっきの惨状を思い出して首をブンブンと横に振る。

「判った。わかったよ。俺も一緒に行けばいいんだろ。」

アルマ・ルミナを保管庫の棚に戻し、シィルの方へと近寄る。

「一緒に行くが、俺はしゃべらないぞ。」

「いいわよ、人に慣れてないでしょ。それに、あなたもよ。」

アクアンがしゃがみ込んで、犬の顔を持ってわさわさと撫でる。

「わん。」

犬も納得したようで、アクアンの顔をじっと見つめる。

「シィル、行きましょう。私も、久しぶりだから少し緊張してきたわ。」

「あなたなら大丈夫よ。さぁ、着いてきて。」

精霊たちは、シィルの案内で店舗に向かう。そこには、見慣れない人影が待っていた。


「お待たせ、さっき話してた店員を連れてきたわ。」

シィルがその人影に声をかける。

「おぉ!これは・・・私は初めて見ましたよ。」

大きな眼鏡に、大きな本とペンを手にした女性が、大げさに驚きながら立ち上がり、アクアンたちに頭を下げる。それに合わせて、アクアンも頭を下げた。

「初めまして、私はアクアンです。ようこそ、ホスピタルへ。」

そう言って、アクアンが手を差し出し、その申し出を受けた女性はその手を握り返す。

「私、精霊に触れるのも初めてです・・・。あ、申し遅れました。私はリーフ、雑誌記者をやってます。」

「私も、記者さんは初めてです。宜しくお願いしますね。」

笑顔を見せるアクアンに、リーフは早速質問を投げかける。

「さて、色々と取材したいんだけど、良いかしら?」

「私で答えられることなら、なんでもどうぞ。」

それから、リーフはアクアンを質問攻めにする。

アクアンが宿った武器は何か?目覚めた時はどんな気持ちだったか?最初の持ち主は?実に様々な事を聞かれた。

それを様々な表情を見せながら答えるアクアンに、リーフはどんどん引き込まれていった。

「アクアンって、魅力的な精霊ね。シィルさんが看板娘って言うだけあるわ。」

アクアンを眺めながら、本に今までのインタビュー内容を書き入れる。

それを見たアクアンが、ふとリーフの手元に目を向ける。

「あら・・・そのペン・・・。」

「え?どうかされましたか?」

アクアンの視線に気づいたリーフが尋ねる。

「ちょっと気になったのだけれど、そのペンはどれくらい前から使ってるのかしら?」

アクアンがリーフの持つペンを指さす。

「このペンですか?これは、私が子供の頃におじいさんからもらった物です。それから、どんな時もずっと一緒なんです。」

「なるほど・・・通りで・・・。」

「え?」

アクアンが意味深に納得して頷く。

「えっと、何なんでしょう?」

意味の分からない行動をとるアクアンに、リーフがその意図を尋ねる。しかし、アクアンはその答えをシィルに尋ねる。

「そうね、シィルも気付いてる?」

「ごめんなさい、一体何なのかしら?」

突然話を振られたシィルは、目をぱちぱちとさせながら、首をかしげる。

「うーん、じゃあ、ギルは気付いてる?」

アクアンの言葉に、ギルは首を縦に振る。

「え?え?!このペンに何かあるんですか?!」

リーフは手に持ったペンとアクアンたちを交互に見ながら驚く。

「そうね、せっかくだから、クラウィスにお世話になったらどうかしら?」

部屋の中に居たが、ずっと黙っていたクラウィスにアクアンは話を振る。

「アクアン、人を困らせるのもほどほどにな。」

そう言いながら、クラウィスが席を立ち、カウンターの中にある木の板を1枚持ってくる。

「さぁ、リーフ、ここにそのペンを置いてみるといい。」

「え・・・?」

リーフの顔が、少し不安と期待が混じった複雑な造形を見せる。

そして、不安が勝った手でゆっくりと持っているペンを板の上に置いた。

次の瞬間、ペンが一瞬揺らいで見える。そして、ペンの側にはふわふわの黒い体毛と長い耳を持つウサギが一匹現れていた。

「うそ・・・でしょ?!」

「なるほど、耳長ウサギか。記者にはいい精霊だな。」

自分の持つペンが、精霊付きだったことに驚くリーフ。そして、現れたウサギを見て目を光らせるアクアン。

「かわいい!!」

そう言って、アクアンがウサギに手を伸ばす。ウサギは突然実体化した事にまだ理解が追い付いていないのか、呆然として周囲を見渡している。

そんなウサギの状況などお構いなしに、アクアンはウサギを抱きかかえて笑顔を見せる。

「あ、あの・・・・一体どうして・・・?」

「精霊は、大切に扱われた物に宿る。2世代に渡って大切に扱われたんだ、宿るのも当然だろう。」

「武具にしか精霊は宿らないのでは・・・?」

素朴な疑問を口にするリーフに、クラウィスは笑いながら答える。

「はははっ、それは誤解だな。ここは確かに武具を専門に扱っているが、精霊が宿る物なら、なんでも取り扱っているよ。」

シィルがほほ笑みながらリーフに話しかける。

「このことも、記事にしていただけると、こちらとしても助かります。結構、精霊の宿る道具はたくさんありますしね。」

「そうなんですか?!」

リーフが驚く代わりに、アクアンが声を上げる。

「家にある家事道具や、農具なんかは、代々受け継がれることが多いからな。」

「なるほど・・・。興味深いお話ですね。」

目の前に置いていたペンを手に取ろうとしたリーフだが、一瞬手が止まる。

「ところで、この精霊は、どんな力を持ってるんですか?」

「それは、よく調べないとわからないな。何か、不思議な経験はしたことないか?」

首をかしげて、今までの事を思い出すリーフ。しかし、思い出せないようで、首を横に振る。

「すみません、私の記憶にはないです。」

残念そうな表情を浮かべるリーフ。それを見たアクアンが、そっとウサギを差し出す。

「かわいいが能力。それでもいいと思いますよ。」

きりっとした表情を見せるアクアン。しかし、手にしたウサギの感覚がすぐにその表情を崩してしまう。

それを見ていたギルが、大きくため息をつく。

「アクアン、少しは自重したらどうだ?」

「なによ、かわいいものはかわいいじゃない。」

「セメタリーに居た時は、随分落ち込んでたのにな。」

「あなただって・・・いや、今はやめときましょう。とにかく、この子がかわいいことが今は重要なのよ。」

すっかり開き直ったアクアンを見て、ギルは再びため息をつき、クラウィスとシィルは苦笑いを見せる。

その周囲の視線を感じたアクアンは、少しばつの悪い表情を見せながら、それらに対して弁解するように話を逸らす。

「ま、まぁ今はこの子の能力の話でしょ?」

「それもそうだが、ギルは何かわかってたのか?」

意味深な言葉を投げかけたクラウィスに、ギルが小さく頷いて答える。

「おぼろげだがな。それを持っている間は、耳がよくなったと感じないか?」

「え?耳?」

驚いたリーフが、自分の耳をさわり確認する。

「なにも変わりはないようですが?」

「そこまで力は強くなさそうだからな。周囲の小さい声が聞こえる程度だろう。」

「小さな声・・・そう言えば、このペンで仕事をしているときは、周囲の音に敏感になったりしますね。」

「それよ!」

アクアンが声を上げる。その声に、驚いたのか、ウサギがビクッと動きを止めて、耳をアクアンに向ける。

「ご、ごめんなさい。」

思わず謝るアクアン。その光景を見て、周囲の人たちは思わず吹き出す。

「その精霊の効果は、持つ者の注意力、特に音に関する注意力を増幅させるものだな。」

ギルの言葉に、リーフがほぉと納得する。

「さて、もうこの話はいいか。いい土産になったろう。」

「は、はい。」

そう言いながら、リーフはウサギに手を伸ばす。ウサギも飼い主が判ったようで、ぴょんぴょんと跳ねながら頭を差し出す。

リーフがその頭をゆっくり撫でると、耳を垂らし、気持ちよさそうに目をつむる。

その光景をじっと見ていたアクアンは、思わずうらやましいと声を上げた。

「ところで、リーフ。1つ記事にしてほしいものがあるんだが、いいか?」

クラウィスがリーフに1枚の紙を見せる。

「これは?」

その紙を手に取るリーフが、内容を読み上げる。

「精霊武具のレンタル?!」

「こいつらの提案でな。新しい商売になるかもしれないと思って始めることにしたんだ。これを記事に入れてほしい。」

「彼らを貸し出すんですか?」

「いや、厳密にいえば、彼らの力を宿したレプリカを貸し出す事になるな。」

そう言って、クラウィスが1つのロッドを見せる。

「これは?」

クラウィスが見せたのは、白い軸に青い石が乗っている。

「私の本体に似てるわね・・・。」

アクアンがそのロッドに手を伸ばす。

「これは、アクアンズロッドのレプリカだ。アクアンの弱点、宝石とロッドの接合部分はしっかりしているから、実用性は上がっているな。」

「え?」

驚いたアクアンが、思わずそのロッドを二度見する。

「あと、この宝石は、アクアンズロッドに必要な水霊の宝石じゃないんだ。」

宝石部をちょんちょんとつつきながらレプリカの説明をつづけた。

そして、最も気になるったその宝石部分を指さしてアクアンが訪ねる。

「それじゃあ、これは?」

「青の透石だ。しかし、しっかり魔力を溜めることは可能だ。それに、水霊の宝石じゃないから、多少強力に繋いでも大丈夫という利点がある。」

「それって・・・こっちの方が丈夫って事?」

不服そうなアクアンに、クラウィスが首を縦に振る。

「そうなるな。その代わり、力は比べるまでもないレベルでオリジナルの方が上になる。これは、数発水の魔法を増幅させたら魔力が切れるだろう。」

「そうなんだ。」

そう言いながら、アクアンはレプリカに魔力を込める。すると、青の透かし石の中に水のように揺れる何かが満たされた。

「はい。これなら残量もわかりやすいでしょ。」

「おぉ、これは助かるな。客に使用回数とかの説明をしなきゃと思っていたが、これがなくなるまでは使えると言っておけばいいな。」

「そういう事よ。」

アクアンがふふんと胸を張りながら、レプリカをクラウィスに手渡した。

「レプリカのレンタル、とても興味深いですね。わかりました。これは記事にしますね。」

「助かるよ。」

リーフが本や資料を片付けながらクラウィスに話す。

「ところで、このウサギさんはどうすればいいんですか?」

机の上で鼻をひくひくさせているウサギを見ながら、リーフが少し困った表情を見せる。

「さっきのペンをこの子の側に置いてみてください。」

アクアンがペンを置くように促す。それにリーフが従うと、ウサギがペンに近寄り、そのまますぅっとペンに吸い込まれるように消えていった。

「これが、ここで精霊武具を見てもらう時の流れなんですね。」

「そうですね。まずは外観の様子を見て、次に精霊の様子を見て、それから修理の見積もりを行う感じですね。」

シィルの説明に納得したリーフが、頭を深々と下げる。

「今日は、本当にありがとうございました。いい勉強になりました。」

「こちらこそ。記事を楽しみにしてるよ。」

クラウィスが手を差し出し、リーフが応える。そして、リーフがホスピタルを後にするのを全員が見送った。

「はぁ・・・私、ここまで話したのは初めてかも。」

疲れた表情を見せるアクアン。それを見て、シィルが肩を叩く。

「クラウィス。アクアンのレプリカは判ったが、俺のはあるのか?」

ギルがクラウィスに問いかける。それを受けたクラウィスが一応と答える。

「一応、これがギルのレプリカになるが。一番特徴的な部分が難しくてな。」

クラウィスが見せたのは、一振りの剣だが、その形状はギルティスライサーに似せてある。しかし、ギルとアクアンは強い違和感を感じた。

「これ・・・少し薄くない?」

アクアンが両手でその剣を受け取り、刀身の部分を慎重につまみ、感触を確認する。そして、その違和感の原因に気づく。

「あ、これってもしかして、鋸?」

アクアンの言葉に、頷いて答えるクラウィス。

「あぁ、鋸部は細工が複雑でな。それならばと、鋸をベースにロングソードに改造したんだ。」

「そうなのか。自分の宿る装備の技術の高さは判らないものだな。」

ギルがアクアンに手を伸ばし、武器を渡せとせがむ。アクアンがレプリカをギルに手渡すと、刃の部分を握りしめる。

「やはり、俺の体は傷つかないか。」

束を持ち直すギル。刃を握りしめたはずだが、その手は一切傷ついていない。

「で、これが俺のレプリカになるんだろ。これに力を付与か・・・どうなるかわからないな。」

首をひねるギルに、アクアンが肩をポンと叩く。

「やってみる価値はあるんじゃない?クラウィスが作った物よ、信頼しらたどうかしら?」

少し考えたギルが、こくりと頷く。

「どうなっても知らねぇぞ。」

そう言いながら、レプリカに力を宿すギル。

「ふーん、こうなるのか。」

ギルが力を宿したレプリカを眺めて呟く。

それを見ていたアクアンたちが、見た目の全く変わらないレプリカを見て、首をかしげる。

そして、その場にいたギルを除く全員が思っていた疑問をアクアンが口にする。

「ギル、何が違うの?」

「見てわからない・・・だろうな。流石に。」

クククと笑うギルを見て、アクアンがむっとした表情を見せる。

「で、何が違う訳?」

「オリジナルと同じだよ。鋸が振動する。ただし・・・。」

「ただし?」

意味深な言葉を言いながら、窓の外に見える木を眺める。

「そこまで強い振動は出せない。だから、鋸部で切れるのは、そこに見えてる木の枝程度だな。」

そう言いながら、木の枝を指さす。思ったより細い枝で、ギル以外は少し驚いた表情を見せる。

「ところで、ギルの本気はどのくらいなの?」

アクアンが素朴な疑問を口にする。それに対して、ギルがにやりと笑う。

「あの木で言うなら、誰でも根元からバッサリと切り倒せるな。」

腕を横に振って、簡単に切り落とせることを示す。

「誰でもっていうところが、すごいわよね。私は、それなりの力が無いと効果が無いからね。」

「まぁ、お試しという形なら、この程度の力でいいんじゃないのか?なぁ、クラウィス。」

わざと弱く作ったと言いたげなギルに、クラウィスが一言付け加える。

「お見通しと言う訳か。さすがは精霊だな。」

「え?じゃあ、もっと強く作れるって事?」

アクアンが驚いた様子でクラウィスに尋ねる。

「あぁ、そうでないと修理は出来ないからな。だが、レプリカとして貸し出す以上、そこまで高性能な武器にはできないしな。」

「あれ?でも、私の武器は使いやすくしたんでしょ?」

「アクアンズロッドは、元が玄人向けだからな。レプリカを借りるという初心者には、多少使い勝手を良くしておかないとアクアンの魅力は伝わらないだろう。」

クラウィスの説明に、そうねと納得するアクアン。それを聞いていたギルは、苦笑いを見せていた。

「さて、今度は2人が起こしてくれた武具のレプリカを作らないとな。保管庫に本体はあるんだろう?」

アクアンが頷いてクラウィスに答えた。それを見たクラウィスたちは、保管庫に向かった。

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