イソヤマコウタの異世界転生
俺「え…………」
家の布団で寝たはずの俺はなぜか森の中で目を覚ました。
目の前には女の子がいて俺を心配そうに見ている。
女の子「あ、あの、大丈夫ですか?」
女の子が俺に話しかけてきた。
俺「大丈夫……です…?」
女の子「はぁ良かった、死んじゃってるのかと思いましたよ。こんな森の中で寝てるんですから」
俺「うーん……(俺家で寝たよな?なんで森の中にいるんだ?これ、夢……だよな?)」
夢なのか現実なのか分からなかった。そのくらい意識がしっかりとしていた。
女の子「あ、あのー、やっぱり、どこか悪いんですか?顔色が悪いですよ?」
俺「大丈夫です。それよりここはどこですか?俺この場所に来た記憶がなくて」
女の子「この森はハクアの森ですよ。聞いたことないですか?」
俺「ハクアの森…?(そんな森聞いたことないぞ。ここは日本じゃないのか?)」
俺「ここは日本じゃないんですか?」
女の子「ニ…ホン……?聞いたことないですよ?そんな場所」
俺「うそ……(これがもしもだけど夢じゃないとするならもしかして……)」
俺「異世界転生!!!」
女の子「ど、どうしたんですか?急に……(何この人)」
俺「あ、いや、別になんでも。へへっ」
女の子「…………???(何この人?!)」
俺は嬉しかった。夢だとしても異世界転生する夢を見ることができて。そしてそれと同時にこう思った。これが現実だったらいいのに……と