入学してからの経過報告します
俺が高校に入学して三週間が経ちました、やっぱりここは乙女ゲームの世界だと確信した
確信した理由は…
「「「キャー!!」」」
この声なんだと思う?
決して悲鳴じゃないぞ…
イケメンな攻略対象者たちに向けた女子の歓喜だ
いわゆる黄色い歓声ってやつ
まあ、それはどうでもいいとして取り敢えず入学式当日の話がしたいんだ、聞いてくれ…
俺がこの高校に入学した当日、俺は1年2組になったんだけど、俺の前にはこの前のコンビニにぶつかった男『赤咲 陽花』は実はこのクラスだったわけなんだけど…
今何故か俺はそいつに絡まれている…
赤咲「こんにちは、君この前俺とぶつかった人だよね?」
緑峰「…あ、あー、あん時のイケメン君か! あの時は悪かった!」
赤咲「ううん、あの時は俺もよく見ていなかったからお互い様だよ」
なんて器の大きいやつなんだ、天使か、神か!?
赤咲「これから一緒に頑張ろうね、緑峰翔太くん」
やっぱり変人でした…
何故か俺の名前を覚えていやがった!
覚える必要なんてないやん!(涙)
緑峰「あんた、なんで俺の名前を?」
赤咲「俺、君に目をつけていたんだ」
緑峰「は?」
たくさん考えていても意味がわからないは時、人って宇宙空間が広がるような感覚があるんだなと学んだ
問題はここだけじゃない赤咲がいるってことは…
周りを見渡せばこのクラスには攻略対処者とライバルもいる
・教師の『黄江大地』
・不良の『藍田潤平』
・赤咲の幼馴染である『青音小雪』
・中性的で男女から人気な『日野さとる』
・一年にして生徒会所属の『月笠るみ』
そして、一番厄介なのは…
桃瀬「あー!! 緑峰さん!」
緑峰「桃瀬さん、なんでここに!?」
と言っても同じ通う学校だから、桃瀬まつりもいて当然なんだよな…
桃瀬「やっと見つけました!」
緑峰「いや、だからなぜあなたがここにいるんだ?」
桃瀬「今日こそはお礼させていただきますよ!」
緑峰「はえ?」
桃瀬さんが俺に渡してきたのは、可愛らしい袋の中にクッキーを渡してきた
桃瀬「クッキーです、私のクッキー美味しいと評価高かったので是非食べてください!」
緑峰「お、おう…ありがとう」
赤咲「これはクッキーか?」
緑峰「そうみたい、赤咲さんも食べようぜ」
赤咲「いいのかい?」
緑峰「ああ、お前さんには迷惑かけたしな」
赤咲「では、いただきます」
俺はクッキーを食べながら、ふと思い浮かんだのはこの学校ってクッキーを食べて大丈夫なのか?
緑峰「なあ赤咲さん、この学校って菓子を食っていいのか?」
赤咲「さあ?」
??「今の時期は大丈夫だよ」
乙女ゲームの主要メンバーには出てこなかった人物が隣の席から声を掛けてきた
赤咲「君は確か…」
??「俺の名前は『橙山聖也』、緑峰と一緒に風紀委員をやっている」
赤咲「そうか、よろしく」
緑峰「ところで今の時期って?」
橙山「たまに菓子のポイ捨てが酷くなる時がある、その時はそれを少なくするために、昼食の時だけ食べてもいい働きかけをする時期があるんだ」
赤咲「思い出したよ確か橙山圭也警視の息子だったね?」
橙山「ああ、俺の父さんは刑事だが俺には関係ない、父さんは父さんで俺は俺だ」
橙山って、父親が刑事だったんだな
なんかこれだけでもこの人はモブじゃないような気が…
まあ、ここは有名な高校だし、何よりこの美男美女プラスお嬢様系列の貴族様もいるからな
こいつがいるのも対して珍しいことじゃないな
緑峰「へえ、橙山さんの夢ってなんだやっぱり警察か?」
橙山「うーん、まだ決めていないな…」
緑峰「意外だな、橙山さんほどしっかりしていそうな人ならやりたいことは決まっていると思っていた」
橙山「すぐに決まっていれば気にしないのだけどな、ぼちぼち考えるさ」
これは彼に対しての偏見だ、しっかりしているからって決まっているわけじゃないんだよな
橙山「しまった、今日は先生に図書室に呼ばれているんだったそれじゃあまた後で」
緑峰「おう、頑張れよ」
緑峰「橙山さんならどんな道を選んでも失敗はしないんだろうな」
橙山さんが立ち去り、思わず独り言が出てしまう
赤咲も俺に「そうだね」と答える
緑峰「そういや、次は数学だったな…」
赤咲「緑峰君はここなのかい?」
緑峰「んーにゃ、俺は1組だから移動教室だぞ」
赤咲「残念だな、俺は2組だ」
俺は数学の教科書とノートを取り出して、1組にに移る
俺はふと我に帰る、「なんで当たり前のようにあいつと喋ってんだ俺?」
考えるのは俺らしくないから、流れるまま吹かれるままに自然に身を委ねて過ごそう…
そう心の中で決めて二週間
今はと言うと…
橙山「桃瀬、そっちにボールがいったぞ!」
桃瀬「橙山さん、お願いします!」
橙山「緑峰!」
緑峰「任せろ!」
赤咲「させないよ!」
俺たちは6対6でバレーボールをしていた
緑峰「あー、またか!」
赤咲「まだまだだね!」
新歓球技大会に向けてバレーボールの練習に励んでいた
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「俺のことを知ったようなことを言ってんじゃねえ…」
この時の俺は彼がどう思っていたのか知らないうちに彼を傷つけていたらしい
何を背負っていたのか知らなかったし
俺は彼を理解していなかった




