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自由な少女

緑峰「ったく、10分って言ったのに1時間も居座りやがって」


桃瀬「えー、いいじゃないですか、どうせやましいものなんてないんですから」


緑峰「恋人でもない男女が、一緒にいることが問題なんだよ!」


家に出てから数分した頃に巡回していた警察の方に注意されたばかりだ


緑峰(桃瀬さんはなんと言うか無防備なんだよな…)


桃瀬「だって…」


緑峰「だってもクソもありません!」


桃瀬さんは何に不満なのか俺にはよくわからない

今は何故か不貞腐れているし


緑峰「おい、どこにいくんだよ?」


桃瀬「え?」


緑峰「お菓子はどうするんだよ、あるのか?」


桃瀬「それなら準備しているので大丈夫ですよ!」


桃瀬さんは自分のカバンからポテチップスの文字が並べれた大きな袋を取り出した


緑峰「お前いつの間に!?」


桃瀬「あっちにスーパーがあったのでさっき買ってきました!」


桃瀬さんが指を指す方向を見るとさっき通り過ぎたスーパーが見える


しかし、それは向かい側にあるスーパーだ


緑峰「さっき、いなくなったのは…?」


桃瀬「お菓子買っていたからですよ?」


緑峰「自由だな、オイ!」


警察の方に声かけられた時も、桃瀬さんを少し探していたからなのだ


桃瀬「まあまあいいじゃないですか、色々買ったんだし」


緑峰「よくねぇよ!」


桃瀬「ほら緑峰さんの好きなバニラビですよー…」


緑峰「ほんとだ美味しそー、っておい!」


桃瀬「緑峰さんの好きなニューマームですよ」


緑峰「うわー、このクッキーは大好きなんだよなぁ…ってコラァ!」


桃瀬「何をそんなに怒っているんですかー…」


彼女は俺の言うことが理解できないらしい

眉間にシワを寄せて「へ?」と言いそうな表情で首を傾げている


桃瀬さんは自分が置かれている状況に理解していないらしい


緑峰「そろそろ20時になる頃なんだ、こんな可愛い女の子が外に出歩いていること事態が危ないのだよ!」


桃瀬「かわっ、可愛いって!」


緑峰「おい、話を聞けよ…」


彼女は頬に手をそろえて顔を赤くしている

うん、そう言う意味じゃないけどな


緑峰「それで、お前の家はどこなんだ?」


桃瀬「あ、そうそう、私の家はここです!」


恥ずかしがっている表情から何もなかったような表情に戻す、多分これだけがやりたくてわざとやっていたんだなと理解する


緑峰「やっとでついた…って、え?」


桃瀬さんが指差した方向は、この間のマンションとは違う立派な一戸建てだった


緑峰「なぁ、お前さぁ、そろそろ本当に」

桃瀬「新しい私の家です」


彼女の一言にかたまる


「え? これが?」俺は口を開けながら桃瀬さんに否定を求めるが、「間違っていませんよ」とバッサリ言われてしまう


桃瀬「去年からずっとプランを立てて、やっと最近になって新しい家を建てたんですよ」


緑峰「嘘だろぉ!」


桃瀬「だから、本当なんですって」

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