ファーストキスは薔薇の味。
英語で「Blue Rose」といえば「不可能」「存在しない」の象徴だった。
しかし2002年に青いバラの開花が成功すると青薔薇の花言葉は 「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」となったのである。
・・・
清水君と別れた後、家に帰った私は清水君が選んでくれた、ヘアオイルをためすために洗面台の鏡の前でにたった。
「よし、さっそく試してみるぞ」
オイルの瓶の蓋を外し、ヘアオイル3滴を手のひらにとり、指の間によくのばした後で、毛先中心に手ぐしでとかすように髪の毛にゆっくりなじませる。
そうやっているうちに髪の毛にオイルがなじんでくると、髪の毛のツヤがよくなった気がする。
「ん、こんなもんかな?
濡れ髪は今の流行だって美紀ちゃんも言っていたし。
これで、多分よくなってるんだよね?」
こうやってこまめにオイルを髪の毛になじませていけば、髪の毛のキューティクルの傷も治って、きれいになっていくのかな?
そして、ゴールデンウィークに突入した。
とはいえ、今年受験を控えた私には、一日遊びまわっていられるほどの余裕はない。
だからといって、将来なりたい職業が決まっているわけでも、どうしても行きたい大学があるわけでもないのだけども。
ともかく、まずは4月にやった勉強の復習をしつつ、5月にある中間テストの範囲まで教科書や参考書を使っての予習も進めていく。
「はああ、毎日毎日勉強ってのはつまらないよー」
そんな独り言を愚痴ってる私だけど、勉強のために机に向かうときは、あえてスマホを近くに置かず、机の引き出しの中にしまっておいて、ナインなどを見てしまわないようにしておく。
本音を言えば、清水君がゴールデンウィークに何をしているのかとかは、すっごく気になるけどね。
そんな感じで午前中は勉強に充てて、お昼ご飯をとった後は、散歩や雑貨などのちょっとした買い物などでリフレッシュしたあとで、また勉強の繰り返しの毎日だったけど、ようやく最終日の日曜日がやってきた。
今日はちゃんと早めに起きられた。
そして鏡の前で決めたのは、ふんわりとしたフリルがたっぷりでガーリーな白のロングワンピ。
今まではなるべくフェミニンな格好をイメージして着る物を選んでいたつもりだけど、少女趣味な服でも大丈夫だよね?
そんなことをしていると、スマホのナインの着信音があった。
”おはようございます。
優里恵さん。
今日はちゃんと起きていますか?”
あやや、清水君にも、私がまた寝坊してると思われてるのかな?
”大丈夫、今日はばっちり起きてるよ!”
”それはよかったです。
ちなみに優里恵さんの朝ごはんは、パンとごはんどちらですか?”
”うちはどっちもあるよ。
どちらかというと、パンが多いけど”
”そうですか、教えてくれてありがとうございます。
では、また後程”
”うん、またあとでね”
今朝の朝食はピザトーストに出来合いのコールスローサラダと、ヨーグルト。
パンのほうが洗う食器が減るから、朝食の準備やかたづけに手を抜きたいときはパンが多い感じかな?
よし、出かけるための準備も全部できたし、お出かけしよう。
両親はゴールデンウィーク最終日の今日は、家でゆっくりするみたい。
良ちゃんは遊びに出かけているみたいだけど、高校一年生くらいだと受験とかまだまだ気にしなくていいのはうらやましいね。
「行ってきまーす」
私が出がけにそういうとお母さんが声をかけてくれた。
「はい、行ってらっしゃい。
気を付けるのよ」
家を出てバス停に向かい、駅へ向かうバスへ乗って、空いている座席に座る。
前みたいに髪の毛ぐちゃぐちゃになるようなことは今日はないと思うけど、念のためにとスマホのインラインカメラで髪の毛が崩れていないかとかをチェックしている間に駅前のバス停へ到着。
よし、今日は準備万全!
私はスマホで時間を確認してまだ10分前なのを確認してから、待ち合わせの場所へと向かう。
そこには清水君がすでに到着していた。
「あ、清水君、おはよー。
少し早めに来たつもりだったんだけど、ごめんね待っちゃったかな?」
私がそういうと彼はフフッと笑って言った。
「いえ、俺も5分前についたばかりですので、特段待ってませんよ。
では、行きましょう」
「うん、いこっか」
私たちは電車に揺られて、薔薇園へ向かった。
「楽しみだね。
でもなんで今日はバラ園なのかな?」
私が首をかしげながら聞くと清水君は答えてくれた。
「前回や前々回は買い物でしたが、買い物をするにもお金が必要になりますしね。
しかし、遊園地とかテーマパークのように入場料やパスポートにお金がかかって、さらにアトラクションで待ち時間が長い場所より、ゆっくり過ごせる場所のほうがいいかなと思ったんです」
ふうん、さすがにいろいろ考えてるんだね。
「あ、うん、たしかにそうかも、そんなにお小遣いは多いわけじゃないからそのほうが助かるね」
電車に乗って15分くらいで薔薇園の最寄り駅に到着したのでそこで降りる。
そこで清水君が私に聞いた。
「駅から薔薇園までは徒歩で15分くらいですからそこまでは遠くないですが、バスに乗っていく手もありますけどどうします?」
「うーんと15分なら歩いてもいいかな?
バス料金はそんな高くないと思うけど、それを浮かせばジュース一本とか二本くらいは変えるだろうし」
清水君はコクっとうなずいて言った。
「ではのんびり行くとしましょうか」
というわけで私たちは、てくてく歩きはじめながらおしゃべりを続けた。
「うん、でも今日は天気が良くて、よかったよ」
「そうですね、それに暑くも寒くもない程度の気温ですし、今は早咲きのバラが色とりどりに咲き始めて美しい時期ですからね」
「へえ、今ってバラの花が咲き始める季節なんだ」
清水君がコクっとうなずく。
「バラの品種の中でも、一季咲きのバラと、四季咲きのバラがありますが、一季咲きのバラは4月末ごろから開花し、6月上旬ごろまでは美しく咲き誇る、見頃の時期となっているものですよ。
ですので今頃が1年で最もバラが咲き誇る”トップ オブ ピーク”の時期といわれていますね。
特に品種改良されていないバラの原種の開花時期は少し早めですが、だいたいは同じころなので最も原種に近い特徴を持った品種なんで」
清水君の言葉に私は首を傾げた。
「あれ、でもお花屋さんだとバラの花束って、いつでも置いてあるよね?」
「ええ、それは四季咲きのバラですね。
四季咲きといっても屋外では冬に咲くことはできませんが、温室の中であれば剪定する時期を少しずつ変えることで、一年中バラの花を楽しむことができるようになるのですよ」
「へえー、そうなんだ」
「バラやユリはいろいろな撮影などに使われますしね」
「なるほど、そうなんだね」
そんな話をしながら歩いていたら薔薇園に到着した。
「あ、ちょっと待っていてください」
そういうと清水君は入り口付近にある建物で何かを買っていた。
「すみません、お待たせしました。
では、中に入りましょうか」
「うん、行こう」
入園料を払って中に入ると、中には色とりどりのバラが咲き誇っていた。
そしてとても甘い香りが漂っている。
「うわあ、なんだかすっごく甘い香りがするね」
「この辺りにはダマスク系のバラが多いようですね」
「ダマスク系?」
「ええ、バラには大きく分けてヨーロッパ系のダマスクと、中国系のティーがあるのですが、ティーの場合はグリーン・バイオレット、いわゆるスミレの香りに近く、その香りも弱めなものが多いのです」
「へー、バラにもいろいろあるんだね」
「バラは穀物のような食用である穀物ではない観賞植物の中では、もっとも人間が手を加え続けてきた植物の一つですからね。
ゆえに品種も多く、この薔薇園の中でも1600品種のバラが栽培されていますし。
もっとも全部の見分けがつくのはよほどのバラマニアだけでしょうけど」
清水君の言葉に私は目を回しそうになる。
「ふええ、1600も違う品種があるんだ………」
「まあ、品種がどうとかがわからなくても綺麗だな、いい香りだなということが分かれば十分ですけどね」
やがてバラがトンネル状のアーチ伝いにに咲き誇る場所に通りかかる。
「バラ園ではこう言ったアーチやパーゴラ、あとはガゼポのような、バラの花が咲いている景色を、下から見ることができる設備があるのがいいんですよ。
こういったのは自宅では、なかなか難しいですからね」
「確かにそれはそうだよね」
「そして無数のバラが咲き、甘い甘い香りが漂うアーチの下を通り抜けることができるのが、この季節ならではの楽しみなのです」
「確かにすっごい濃密なバラの香りがする」
「このように色と香りを楽しめる場所というのは案外少ないですからね。
ゴールデンウィークの最終日であれば、人もそこまでは多くないですし」
「本当に清水君はいろいろ考えてるよね」
私がそういうと清水君は微笑んでいった。
「自分が好きな人が喜んでくれるために、最適な場所に最適な状況で向かうには、まずどうすればいいか考えるのは当然でしょう?」
「うええ、なんでそんなことをサラッと、微笑みながら言えちゃうかな?」
「え、これくらい普通じゃないですか?」
「うーん、高校一年生の男の子でそういうことを言えるのは、多分普通じゃないと思うよ」
私がそういうと清水君は首をひねってしまった。
「ふむ………優里恵さんはこういうのは嫌ですか」
「ううん、いやじゃやないよ」
私がそういうと清水君はほっとした表情で言った。
「なら、よかった。
そろそろちょっと疲れたでしょうし、カフェで昼食でも取りましょう」
「うん、そうだね」
「レストランもありますがそっちだと、一品で2000円から3000円くらいしますので………」
「お昼ご飯で一品2000円から3000円はちょっと無理かなぁ」
私がそういうと清水君も苦笑していった。
「遊園地とかテーマパークといった場所を選ばなかったのは、そういう食費とかが多くかかるというのもあったんですよね。
まあ、アトラクションの待ち時間を和やかに過ごすのが大変だからというほうが大きいですが」
その言葉に私は少し不思議に思って聞いてみた。
「清水君なら普通に雑談で待ち時間とかつぶせそうだけどね」
そういうと清水君はまた少し苦笑を浮かべて答えてくれた。
「いやあ、それはちょっと俺を買いかぶりすぎですよ。
さすがに1時間2時間とか、下手すれば4時間の待ち時間を、異性と一緒に立って待ってるのに、その間を雑談だけで楽しく過ごすのは結構きついです」
「まあ、それは確かにそうだよね」
女の子同士ならまだともかく、男の子はたいていそんなにはおしゃべりが上手じゃないしね。
「その点バラ園の場合、中に入ってしまえばどこでもバラの花と香りが楽しめます。
ですから、待ち時間というのは基本的にありませんので、暇を持て余すことはないはずですし」
「うーん、本当に清水君って色々よく考えてるって感心しちゃう」
そんなのとを話している間に、私たちはバラ園を見渡せる小高い場所にある、カフェテリアに到着した。
パラソルのついたオープンテラス席が結構広いし、今の季節だと赤、白、黒、黄色、ピンクなどのバラが咲いてる様子を眺めながら、のんびりお食事ができるみたい。
「ここの売りはバラ園だけあっって、バラの花を使ったジャムとバラを使ったローズティ、あとはバラのソフトクリームですね」
「なるほど、じゃあせっかくだからそれを頼んでみようかな?」
私がそういうと自水君がいたずらっぽく笑って言う。
「ええ、せっかくなのでぜひ頼んでみてください」
カフェテリアで出迎えてくれたのは、若い執事の格好をした男性だった。
「おかえりなさいませ、お嬢様、お坊ちゃま」
「あ、え、ええと、ただいま?」
執事さんに声をかけられて、私がわたわたしている様子に清水君はくすっと笑う。
そして、執事さんがまたもや私たちに声をかける。
「では、こちらへどうぞ」
私たちは執事さんのエスコートで席に案内される。
そして私が席に着こうとすると、執事さんがすっと静かに椅子を引いてくれ、さらに、膝にナプキンを掛けてくれた。
そしてさらに慣れた手つきで水をグラスにサーブしてくれて、思わずその様子に見とれてしまう。
「御用の際はこちらをお使いください」
テーブルの上には、執事さんを呼ぶハンドベル、そのほかには上品な小ぶりな器に入ったバラもおかれていた。
そして執事さんがメニューを置くと一礼する。
「で、はごゆっくり」
私はいっぱい種類が書いてあるメニューを見てから清水君に聞いた。
「ローズティの中でも、ローズペタルティ、ローズリーフティ、ローズヒップティ、ローズブレンドティってあるみたいだけど………何が違うのかな?」
「ローズペタルはバラの花びらを乾燥させたもので、ローズリーフはその名前の通りバラの葉を乾燥させたもの、ローズヒップは野ばらが咲いた後にできる果実を乾燥させたものですね。
ローズブレンドは紅茶に薔薇の花びらをブレンドし、一定期間置いて、バラの香りを茶葉に移しその香りを楽しむものです」
私の質問にすらすらと答えられるる清水君もいったい何者って感じなんだけど?
「そうなんだ。
バラのお茶といっても種類がたくさんあるんだね。
ところで清水君的にはどれがおすすめ?」
「ローズ系の味に慣れていないうちは、ブレンドのほうが飲みやすいとは思いますが、せっかくなのでローズペタルを飲んでみるのがいいかなと俺は思いますよ」
「ふむふむ、じゃあそうするね。
清水君はどうするの?」
「俺は優里恵さんが頼むものと同じでいいですよ」
「了解」
私は執事さんを呼ぶハンドベルを”チリリン”と鳴らすと、先ほど案内してくれた執事さんがテーブルにやってきた。
「お決まりですか?」
「うん。
ローズペタルを二つとバラのジャムのロールパン2つ、あと食後にバラのソフトクリーム2つで」
「かしこまりました、では少々お待ちくださいませ」
少ししてお茶とパンが運ばれてきた。
カップで運ばれてくるのかと思ったらお茶はティーポットで来て、執事さんがカップに注いでくれる。
「ん、おいしい」
バラの香りがすっごくよくて、あと紅茶にはある渋みが全然ないマイルドな味。
「光栄です、お嬢様」
ロールパンにバラのジャムを塗って食べてみる。
ちなみに色はイチゴジャムかと思うような、ルビー色。
「これもおいしい。
ふんわりと薔薇の香りがするけど、林檎とかレモンの味がするような?」
私がそういうと清水君が答えてくれた。
「バラのジャムはそれだけだと固まらないので、ペクチンの含まれている林檎を加えるんです。
量販のモノは、リンゴジャムにチョッピリだけバラの花びらを入れて、バラの香料を加えているものも多いです。
そしてレモンの汁を加えるのは本来、赤い色を付けるためですが、酸味を加えることでジャムの甘さを引き立たせる効果もあるようです」
「そ、そうなんだ」
私のい質問に答えようとしたらしい執事さんも少し苦笑したあと、にこやかに私たちを見守ってくれてるので、清水君のいうことが正しいんだろう。
そして食後のバラのソフトクリームも来た。
ちょっとずつなめてみるとバラの香りと優しい甘いミルクの風味がする。
そんな楽しい間はあっという間に過ぎた。
「お二方、そろそろお出かけの時間でございます」
執事さんが伝票をもってテーブルにやってきた。
「あ、はい、どうもありがとうございました」
お題を清算して、私たちはカフェテリアを出た。
「もう、執事さんが出迎えてくれるなんて、一言とも言ってなかったからびっくりした」
私がそういうと清水君はいたずらっぽく笑った。
「何でもかんでも先に言ってしまっては、サプライズになりませんからね。
でも、楽しかったでしょう?」
「う、うん、すっごく楽しかった」
「それならよかった。
じゃあ、もう少し見て回りましょうか」
「うん」
私たちは、バラ園のなかを見て回った。
そして一番奥の、自然風庭園エリアに入る。
「自然風庭園はイギリス様式で、小川や池などもなるべく自然に近い形で配置をしてあるのが特徴ですね」
「バラ園なのにほかの花もいろいろあるんだね」
「バラの花だけだとどうしても開花時期の偏りが大きいですからね。
今の時期だと石楠花なども綺麗に咲いていますよ」
と、そういった後で、
「少し歩き疲れたでしょうし、あそこで少し休みましょうか」
清水君が指さしたのは西洋東屋。
「うん、そうだね」
西洋東屋まで歩いていき、その中に入って備え付けのベンチに座ると、清水君が私に横に腰を下ろした。
「なんだかんだで2時間くらいは歩きっぱなしでしたけど、足は大丈夫ですか?」
「うん、全然大丈夫だよ。
でも2時間もたってたのかぁ。
そんなに時間が達っていたなんて思わなかったよ」
「それだけ楽しんでもらえたならうれしいですよ」
そういうと清水君は何か青いものが入った分を私に差し出した。
「これを受け取ってもらえますか?」
「う、うん、これはいったい何だろう?」
「これは青バラのジャムですね。
青いバラの花びらにタイのハーブであるアンチャンと林檎を混ぜて作ってあるものです」
「青いバラのジャム?」
「ええ、青薔薇の花言葉は ”奇跡”や”神の祝福”です。
そして生花ではないのは、この愛が枯れないようにという思いを込めたつもりです」
そんなことをまじめに語る清水君。
そんな彼の行動に私の顔は真っ赤になってしまう。
「あ、ありがとう………ね、すっごくうれしい」
そういうと自水君はおもむろに立ち上がって私に覆いかぶさるように前に立った。
「俺はあなたが好きです。
大好きです」
「え、あ、うん、私も、清水君が大好き」
「なら、優里恵さん。
今、キスをしても、いいですか?」
「うん、いいよ」
私が目を閉じると、私と清水君の唇が軽く触れあった。
そして私の唇から、清水君の唇が離れたので私は目を開けた。
目の前には清水君の優しい笑顔。
「ファーストキスはレモンの味っていうけど、バラの味だったね」
私が笑ってそう言うと、清水君が少し驚いた顔をした後でやさしく微笑んでくれた。
そして、はにかんだように言った。
「お気に召していただけたなら幸いですよ、お嬢様」
そのあとのことは頭がふわふわしていてよく覚えていない。
だけど、おうちにはちゃんと帰ったし、清水君へのラインも送った。
”今日は本当に楽しかったよ。
ありがとうね”
”いえいえ、次はいつごろにどこに出かけるのがいいか、プランを考えておきますね”
”うふふ、たのしみだね”
そんな感じで浮ついていた私だったのだけど、その後日に聞いた良ちゃんの言葉で、私は不安に押しつぶされるようなことになるとは、この時は思ってもみなかったのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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執筆中BGM:ポルノグラフティ「ワン・ウーマン・ショー 〜甘い幻〜」
一読後に、こちらの曲を聴いていただければ、作者がどんなイメージでこのシーンを書いたかふんわりと理解していただけるかなーと。