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超短編短編集  作者: 山山山山
4/15

汽車

テーマは時計台、白いワンピース、幽霊

 よくやった勇者よ。だが我を倒した所でいずれ第2第3の魔王が現れるだろう──




──ここはどこだろう。周りは真っ白で、線路がある。どうやら駅の上に立っているようだ。

 そうだ、私は魔王を倒したんだ。


「君もここに来たんだね」


 傍には私の仲間であるサザンカが白いワンピースを着て立っていた。

 でも、おかしい。彼女はとっくに、時計塔の戦いの時に死んだはずだ。


「さぁ、汽車が来たよ。」


 思い出した。私は魔王にトドメを刺した後、爆発に巻き込まれて──

 そうか、彼女は私を迎えにきたんだ。

 汽車のドアが開く。


「じゃあ、行こう。」


 私がそう言うと、サザンカは急に私の背中を押した。

 私だけが、よろめきながら車内に入った瞬間、ドアが閉まる。


「汽車っていうのは──

()()()()()だけが乗るものだ」

「サザンカ、どうして?」

「私はもう、ただの幽霊さ。前には進めないよ」

「そんな──」


──目を覚ますと、そこは魔王城の外だった。

「サザンカ...」

 彼女に命を救われたんだ。生ききってやろう。彼女の分まで──

登場人物

勇者

魔王を打ち倒した。


サザンカ

役職は賢者。

時計塔での戦いで命を落とす。


魔王

何度でも蘇る。

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