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第七話

説明回です!細かいところはまだですが、とりあえず現状主人公が問題なく過ごせる程度の情報を!

「そうです!エアカッターの後に硬直があるので間合いをしっかりとって下さい!」


「はい!」


「複数体に囲まれたらスキルを撃ちつつも首を振って周りを確認してください!」


「はい!」


ホワイトセイバーに入隊?

した後アヤさんとの約束通り指導に来ていた。


基本後衛で戦う魔法使いだが、前衛が撃ち漏らす可能性を考慮しないのは危険すぎるので、まずは周りの状況把握ができるように教える。


「アヤさん!スキルをむやみやたらに撃たないでください!」


「は、はい!」


複数の敵をわざと集めて始めたこの練習だが、スタートして数秒はいいがアヤさんのスキルがだんだんと雑になる。


「よし!やめ!」


というと同時に俺がモンスターを一掃する。


「今は4匹が限界って感じだね。」


「うう、これでも一般常識的に考えて魔法使いが近接で複数相手にするのは無謀なんですよ?」


この世界の魔法使いは基本後衛に徹して距離を詰められたら全力で離脱するそうだ。


「でも近接で相手を撃退できた方がよくない?」


「できるならみんなやってますよ!」


「でも実際アヤさんはできるようになったよ?」


「そうなんですよ!アキミチさんが色々忘れてるということは聞いてましたけどまさかこんなことを当たり前だというとは思ってませんでした!」


しかし、離脱するに関しても格上が来た場合近接ができなければ詰むと思うんだけどな。


「まあまあ、強くなる分関しては常識に囚われちゃいけないよ。」


「正論すぎて何も言えません!これからもよろしくお願いします!」


怒りながらお願いされてしまった。


今は1人での立ち回りを教えているが、パーティに戻ったときに今までの作戦と同じように戦ってもできることが増えているので大分変わるだろう。


「よし!じゃあ今日の最後はボス戦をソロで戦う時の基本を話して終わろうか!」


「私ソロで戦わされる方向で育てられてるんですか!ていうかボスにソロで挑戦とか普通しませんよね!...え!しませんよね!?」


俺は目を逸らして講義をするため冒険者ギルドのテーブルスペースに向かった。


冒険者ギルドでボスの基礎を教えたあとこの世界のことを色々聞いた。


まず、この世界でトップと言われる人のレベルは55らしい。

55は世界に1人だけであり、この国の首都『シュバルツ』にいるらしい。

その次がレベル45で大分差があるらしい。


そして、この街のトップはレベル40の『バルバトス』というトップギルドの団長『ガーイル』という人物らしい。


それに続くレベルは30台でトップレベル。

20で4等級デビュー。15で3等級。10で2等級。

という、レベルが非常に上がりにくいことがわかった。


そして、職業について聞いてみたが、火力至上主義な部分があり白魔導士や、黒魔導士等補助系の職業はかなり不利らしい。

職業は変えることができず、生まれて5歳になったら教会に鑑定をしてもらうらしい。


『武具師』について聞いてみたがなんとこの世界にそんな職業は聞いたことがないらしい。

『鍛冶師』のことではないかと聞かれたが『鍛冶師』は他の人も使える武具を作れるし、アイテムも作れる。

戦闘に関しては近接の高火力でデバフを相手にかけれるが、いかんせんスピードがないのとDPS(1秒間に与えるダメージ量)低いため生産職になっているそうだ。

武具師は、自分にしか使えない武具を作るため、特殊なものが多い。


ギルドのついては、この街だけでいくつあるかわからず、主なギルドをあげると。

等級6『バルバトス』

等級5『青薔薇』

等級5『ドラゴンブレイク』


このトップ3に続き


等級4『アルタイル』

等級4『顎鰐』

等級4『サモンズ』

等級4『メルト教会』

等級4『キーケント』

等級4『グランクラン』

等級4『ロストエンド』


以上7ギルドが有名で、いずれかのギルドに入れると勝ち組といわれている。

冒険者ギルドの戦闘員は、そもそも入り方がわからずなり方がわからないらしい。

ちなみに『ロイヤルセイバー』は12人おり、1人1人が一騎当千で他のギルドと同じように活動したら『バルバトス』より強いと噂らしい。

ただ、『バルバトス』には『ガーイル』がいるため『バルバトス』の方が強いという見方もしている人も多いという。


俺は結構すごい組織にいるらしい。

まぁ個人として動くから組織の強さはあんまり関係なさそうだが。


そしてこの街では人族が多く、その次に魔族、エルフ族、獣人族と続くらしい。

そして、『外』の情報だが『外』のモンスターは魔物といわれているらしく、塔のモンスターは神の恩恵と言われているが、魔物は厄災の1つとして見られているらしい。

街の文明レベルはなかなか高く、石畳な道とヨーロッパの古き良き街という感じがする。

1番大きい屋敷は、この領地を仕切っている貴族であり良くもなく悪くもない評価らしい。


そして、あらかた聞きたいことが終わったらアヤさんに学園に入学してはどうかと言われた。

この世界の冒険者は基本その街の学園に通い、学園で力をつけ各ギルドに就職活動をするらしい。

まぁ『ロイヤルセイバー』の俺は引く手数多らしいが、この世の中の常識を学ぶ場として様々な立場の人間と触れ合える学園はお勧めだと言われた。


学園は年に100万の3年300万Gが必要だが、俺は16歳次の入学の年が17歳なので2年生から始まるそうだ。

確かに常識を学ぶという意味ではいい環境だ。

というか、学園に入れば『ロイヤルセイバー』である必要性がない気がするが...入ったばかりですぐ抜けるのは悪いのでしばらくは、いることにした。


最後に奴隷制度について聞いた、異世界転生の身としてはここから信頼できる一生者の仲間ができる可能性の高い制度だ。

この世界の奴隷は、食い扶持を減らす目的か、犯罪奴隷がほとんどで1回奴隷になると解放はないそうだ。

解放をされる事例としては国から勲章を受ける程の活躍をすると、その褒美として奴隷解放がされる時があるそうだ。

と、まぁ奴隷というのは本当にヤバい状態の人がなるもので、数が少ないそうだ。

奴隷は値段も高く持っている人は例外なく金持ちで、資産としても見られるそうだ。


「わかった今日はありがとう!」


「いえ、こちらも依頼とはいえ指導してもらっているので!」


「夕飯はどうするの?よかったら奢ろうか?」


「いえ、今日はリザ先輩と約束しているので。」


リザは確か、アヤさんが指導を受けている同じ魔法使いのはずだ。


「そっか、邪魔しちゃ悪いね!じゃあ今日はありがとね!」


「いえ、こちらこそありがとうございました!あの、今日リザ先輩にアキミチさんのこと話そうと思ってるんですが良ければ今度紹介してもいいですか?」


課題を突破できたことを報告するのだろう、その時に必然と俺のことを話すことになるから今度アヤさんを指導した同じ‘‘師匠‘‘として顔合わせをして欲しいのだろう。


「うん、大丈夫だよ!」


「ありがとうございます!では、本日は本当にありがとうございました!」


というと、元気に走り去っていった。

結構時間がギリギリなのかもしれない長く話すぎたな。


「君がアキミチ君かい?」


と、そこで知らない男の人に話しかけられた。

結構ガッチリとしてて大柄な男の人だ。


「ええ、そうですが何か?」


相手の服には俺と同じ『冒険者ギルド戦闘員』のバッジがついていた。


「私は冒険者ギルド戦闘員NoI(ファースト)のバッジョだ。君と少し話がしたくてね。時間を貰えるかね?」


なんと、No.1ということは戦闘員のトップなのか?


「ええ、構いませんよ。」


この人に興味が湧いたので了承をする。


「では、応接室を取っているからそこにいこうか。」


そういって応接室に向かった。

向かう時にサーシャさんと目が合ったがにっこり挨拶をされたので事情を知っているのだろう。


「では、そこにかけてくれⅩⅢ(サーティーン)


ⅩⅢ(サーティーン)?」


「ああ、説明受けてなかったのか。君のその胸のバッジを見た前ⅩⅢの文字があるだろう?それがこの隊の基本的な呼び方になる。我々は日ごろ会わないが一緒に作戦をするときというのはよほどの事態だ。そこで呼び方がわからない奴がいたら大変だろ?」


コードネーム的なものか。

確かに俺が新しく入ったからといって紹介する場を設けたりはしなかった。

おそらく実践の現場で初めて会う人がほとんどになるだろう。


「まず、入隊おめでとうと言ったところかな?」


「そういうのはいいので本題からお願いできませんか?」


「おっと手厳しい!よかろうこれは君への協力要請だ。受けるか受けないかは君の判断で構わないよ。」


「ギルドからの依頼ですか?」


「ああ、正式には表にはでないが戦闘員の特別手当として報酬が支払われる。」


「内容は?」


「最近幼い女の子か何名か行方不明になってね。それの調査が当面の依頼だ。」


「調査で判明したら解決まで含まれると?」


「ほぼ合っているがちょっと違うな。」


「違う?」


「ああ、調査でわかったことはもちろん報告してもらうがもし犯人を見つけたりして事件を解決できる状況になったら君の判断でそのまま解決に向かうか、報告を優先するか選んでもらいたい。」


組織としては、勝手に動かないで報告を先に済ませろといいそうだが。


「何故です?」


「ああ、これは戦闘員の特権なんだ冒険者ギルド戦闘員は個人で逮捕権を持っているんだ。それに我々が複数で事件解決に動くことはほぼないからね。普段別々で行動しているんだ、いきなり連携しろっていわれても無理だろう?」


「なるほど。」


「まあ、でも1人で解決に向かう前に場所などの連絡をくれれば応援に駆けつけることができるからそれくらいはしてほしいかな。」


「分かりました。報酬は?」


「ああ、報酬の前にもう少し詳しくは話そう。事件は学園周辺で起きており、学園の中に連れ去られるのを見たという目撃例もある。もちろん学園は調べたが何もなかった。しかし、我々の気づかない何かがある可能性がまだ捨てきれない。しかし、異常なしと判断したのでこれ以上捜査をするわけにもいかない。」


「なるほど。」


なんとなくわかってきた。


「そこでだ、君に学園に入学して調査を頼みたいんだ。生徒ならもっと調べられると思ってね。もちろん入学の根回しなどは任せてくれ。」


「学園への潜入調査ですか。ちょうど良かったです。俺も一度学園に入って色んな人と交流を持ちたかったところです。」


「おお、よかった。なにか希望はあるかね?学年や待遇も融通が聞くよ。」


「はい、では学年は2年生でちょうど俺の年齢がそこなので。待遇は一般の生徒で大丈夫です。」


「そうか、といっても既に3層は突破しているんだろ?しかもソロで。」


「はい、そういえば2年の間に3層突破できないと留年でしたっけ?」


「ああ、大体はみんな2年生の中頃にクリアするんだが、ⅩⅢ(サーティーン)はもうすでにクリアしてるからな。」


「はい。」


「まぁ『ロイヤルセイバー』というだけで注目の的になるのは間違いないからお前のいう『一般の生徒』という枠は周りが許してくれんよ。」


「それは仕方ないですね。できるだけ捜査に影響を出さないようにしますよ。」


「ああ、だな一応『特待生』として扱っておくぞ。」


「特待生?」


「ああ、お前はもう留年はしないだろうが授業にでなくてはならないだろ?」


「はい、生徒なら当たり前だと思いますが。」


「だが!捜査をするなら夜中の潜入もやる時がでてくるかもしれん、そこでだ!授業は出たい時に出てもいいという特待生として扱う。だから、自分が本当に学びたい授業にでればいい。」


必要ない授業は削って捜査しろということか。


「わかりました。それでお願いします。」


「よし!じゃあ連絡は基本メールでやり取りしよう!俺の連絡先教えとくぞ。」


お互いのメニュー画面を操作し連絡先を交換する。


「よし!じゃあ頼んだぞ!報酬は500万だ、解決までいったらもう500万だぞ!」


そういうとI(ファースト)は応接室を出ていった。


俺は帰るついでにギルド受付で納品をした。


その時にサーシャさんに色々言われたがまぁかねがね凄いということしか言ってなかった。

そして正式に4等級になった。

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