第十三話
前話何故か文章の順番が変わっていて意味の分からないやり取りになっていました!申し訳ない。
「な、何をしたの?」
俺に負けたオリビアはそれ以上に何が起きたのか気になったらしい。
俺のやったこととは。
オリビアの一瞬の硬直に合わせて動き出し、【ファストムーブ】【認識阻害】を組み合わせてオリビアの目算を狂わせただけだ。
オリビアは俺の攻撃のタイミングを計れなくなり、俺の攻撃を無防備に受けてしまったのだ。
軽いコンボでこの有様だ彼女に負ける道理はなかった。
「君のタイミングを崩しただけだ。」
「タイミング?まぁいいわ。そもそも4等級冒険者に勝てるわけないもの。」
相手のランクが上だと勝てないという考えは好きではないが、ここまで差を見せつけたら仕方ないかもしれない。
「さあ!私を煮るなり焼くなり好きにして頂戴!」
「俺に食べられたいのか?」
俺に人を食べる趣味はないので煮たり焼いたりはしたくない。
「な、、な!やっぱりあんたそういうことが目的だったのね!」
なんか顔を真っ赤にして睨んできた。
ピンクな方向に考えているようだが...
まぁ勘違いするような言い方をわざとしたので許しておこう。
「何でも言うことを聞くんだろ?」
「うっ!」
「なんだ?今頃になってあの約束はありませんでしたっていうのか?」
約束をして反故にするならこの人物は信用に値しないと判断せざるを得ない。
「いいわよ!なんだって聞いてやるわよ!」
覚悟ではなく、やけくそになっているようだ。
「まぁ安心しろ俺はこれでも『ホワイトセイバー』だ悪いようにはしないさ。」
俺は安心させるように言った。
「『ホワイトセイバー』は自由な冒険者でしょ!人気はあるけどそれは強さ故でしょ!モラルの部分で信用できるわけないじゃない!」
『ホワイト』というわりには信用ならない組織のようだ。
「じゃあ一つ目の命令は、この学園にいる間は俺の補助を頼むよ。」
「補助?ていうか一つ目!?」
「命令は‘‘なんでも‘‘言うことを聞くだろ?回数制限はしてない!」
戦う前に下衆認定されたので下衆らしく振る舞う。
「そ、そんな...」
絶望されているが俺はそんな下衆に見えるだろうか?
「さっきも言ったように悪いようにはしないさ。それにこの学園にいる間だけでいいよ。」
「それって学園を卒業するまでってこと?」
「そうだね。」
一生と言わないだけ喜んでほしい。
「わかったわ、あと3年我慢すればいいのね。」
「3年?俺は2年生だからあと2年だぞ?」
「え!」
ちょっと嬉しそうな顔をした。
2年でも十分長いと思うんだけどな。