第2章の登場人物
リチャード二世
男性 人間 40台半ば
エルム王国を統べる現国王。
栗色の髪に青い瞳。威厳のある髭を蓄えた思慮深げな男。
国で一番偉い人であり、当然のことながら大金持ち。
さぞかし贅沢三昧酒池肉林な生活を楽しんでおいでかと思いきや
人に言えない苦労が多く、大変難儀な人生を歩んでおいでの様子。
そのせいか最近少し白髪が増えてきたことを気にしている。
ストレスが溜まるとバルタザールを呼び出して際どい軽口を叩き
激発ギリギリのスリルを味わうことで鬱憤晴らししている。
勿論、一歩間違えれば大惨事になりかねない大変危険な遊びであり
それを見守る家臣達のストレスは日に日に激増している模様。
バレンタイン
男性 人間 50台半ば
王都エルミナスの冒険者ギルドを束ねるギルドマスターにして
エルム王国の全冒険者ギルドを統括する支部長。
黒髪と白髪が半々の短髪に口髭を生やした紳士。
モルトの冒険者ギルドに内緒でシモンの引き抜きを画策するなど
なかなか抜け目ないところもみせるが
それを拒否されてもサラリと受け流す大人の男。
エルム王国で大物ランキングを作ったら上位入り間違いなしの偉い人だが
如何せん物語上では影が薄かった。
ノーラ
女性 天使 20歳前後
王都エルミナスの冒険者ギルドの受付嬢。
きちんと整えられた黒髪の美女。
ジェシカの依頼を無償で受けたシモンに対して最初から好意的であり
このままありがちなラブロマンス展開に突入するかと思いきや
暴君バルタザールの名前に恐慌を来したことで
全てを台無しにしてしまった土下座ガール。
王都を拠点とする冒険者の中には彼女の隠れファンが沢山いるが
ファンの間で『抜け駆け禁止』というルールを徹底した結果
誰も声をかけることすらできないという本末転倒な状況に。
それでも冒険者か貴様ら。
ジェシカ
女性 人間 5歳前後
トマの村で暮らす娘。
栗色の髪に焦げ茶色の瞳。
ありきたりの村で暮らすありきたりな少女。
特に美少女というわけではないが、一緒にいて落ち着くタイプ(自称)。
年齢の割に胆力があり、吸血鬼のお食事シーンを目撃しても
悲鳴ひとつ上げずに戦略的撤退を果たすなど、随所に光る好プレーを見せる。
村を救ったシモンに将来の嫁入りを宣言して父を慌てさせるが
成長と共にいつしかそんなセリフもすっかり忘れ果て
18歳を迎えた春、村一番の働き者と評判の若者と結婚して幸せに暮らす。
時の流れって残酷。
ルー
雄 ロバ 12歳
ジェシカの家で飼われているロバ。高所恐怖症の気あり。
働き盛りの雄ロバで、農作業に荷運びにジェシカのお守りにと
まさに大車輪の活躍をみせてきたが、
ルーを運んでいった王都でシモンと出会ってしまったがために
ロバのくせに空を飛ぶという珍しくも有難くない体験を強いられ
決して浅くないトラウマを負わされる羽目になった。
村人の態度からシモンが悪人ではないということは何となく察しているが
それでも自分だけは絶対に心を許すまいと内心固く誓っている。
トマ村の人々(吸血鬼組)
森の館の焼き討ちなんぞに出かけて行ったばかりに
返り討ちにされて吸血鬼の毒牙にかかってしまい
しかも棲み処が満員というしょぼい理由で所払いを喰らった結果
故郷の村に吸血鬼の呪いを持ち込んでしまった悲劇の人々。
その余りの悲劇っぷりでうっかりシモンの心を折りかかるが
これといって生前に悪行を重ねた者はおらず
皆さん揃って割と恵まれた来世となる予定。
今生で不幸な目に遭った分、来世は幸せになっていただきたい。
トマ村の人々(生き残り組)
吸血鬼組と同様、村始まって以来の災難に見舞われるも
夜の間だけ身を隠せば安全ということに気付き難を逃れた賢い人々。
ただ、愛する一人娘をロバに乗せて単身王都に向かわせるという
ジェシカ父のトリックプレーについては、評価の分かれるところ。
彼らがシモンの残していった白金貨10枚を元手にして
吸血鬼をテーマにした観光施設や各種土産物店をオープンし
村がかつて以上の賑わいを取り戻すのは、また別の話。
君ら、いくらなんでも強か過ぎない?
ファウスト・モンタネリ伯爵
男性 吸血鬼 年齢不詳
トマの森近くの森林に居を構える吸血鬼の真祖。
透き通った白髪に真紅の瞳。
古代レムリア王国の魔術師にして伯爵という大変えらい御方。
先祖代々死霊術と呼ばれる魔法体系の探求に努めており
彼の代でその研究はついに結実。見事吸血鬼の真祖として生まれ変わった。
好物は当然人間の血液。しかし対象の性別や美醜には特に拘りがなく、
おっさんの血液であっても嬉々としてがぶ飲みする違いの分からない男。
嫌いなものはトマトジュース。理由は「なんか騙された気がする」から。
シモンの仏心によってどうにか輪廻の輪に戻ったが、
本人にとっては残念なことに、来世はゴミムシとして生まれ変わる模様。
第2章はこれで終わりです。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
第3章の投稿開始まで暫くお待ちくださいませ。




