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のらりくらりな胡桃さんに、私はついつい強い口調で言ってしまう。


「とぼけても無駄です。妊娠してますよね?」


妊娠という言葉に、胡桃さんは僅かながら眉根を寄せた。


「あー…なるほど。あずささんのことか。」

「そっそれです!」


飛び付かんばかりの勢いの私に、胡桃さんは余裕の表情を見せる。

うっすらと笑いを浮かべている気さえする。

こっちは真剣なのに!


「何で知ってるの?」

「薬局に来たから…。胡桃って名字珍しいし。」


正直に言う私に今度こそ笑いながら、


「個人情報流出させちゃダメだよ。」

「はっ、やばっ。…いや、誤魔化さないでください。」


とっさに口元を押さえるも、胡桃さんのペースに乗せられまいと必死に抵抗する。

そんな私を見て、胡桃さんはクスクスと笑った。

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