表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/72

*

不倫は嫌だよ。


声が震えそうになるのを必死で堪えながら、私は呟くように返事をした。


「…無理ですよ。」


私の答えに胡桃さんは納得できないのか、畳み掛けてくる。


「他に好きな人でもいるの?」

「…そうじゃなくて。」

「俺のこと嫌い?」


その聞き方はずるい。

“嫌い”って言えたら、どんなに楽なんだろう。

逆に“好き”って言えたら、どんなに嬉しいんだろう。


私は一呼吸おいて、意を決して言う。


「…嫌いじゃないです。でも、胡桃さんには他に大事な人がいるでしょう?」


聞きたくない。

聞きたくないけど、ここではっきりさせておかなくてはいけない。

ちゃんと、胡桃さんの口から真実を聞きたい。


それで、おしまいにするんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ