表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/72

*

カレーはどれも美味しくて、あんなに大きいと思っていたナンもペロリと食べれてしまった。

さすがにお代わりはできなかったけど。


グリーンカレーは私が辛い辛いと連呼していたので、胡桃さんが多目に食べてくれた。

単品で頼んだタンドリーチキンは食べやすく切り分けて、私の取り皿へ自然に置いてくれた。


その行動、ひとつひとつが私の心に刻まれる。

これ以上好きになったって、どうすることもできないのに。


なのに、愛しくてどうしようもなくなるのだ。

この気持ちが届くことなんて一生ないのに。


一時の夢を見せてもらっているんだ。

なんて贅沢なんだろう。


私が自己完結をしているというのに、胡桃さんはお構いなしに息が止まるようなことを言い放った。


「平野さん、彼氏いる?」


持っていた水の入ったグラスを落としそうになる。


なぜ今ここで、それを聞くんですかー?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ