表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/72

*

「女性が夜遅くなるのは危ないね。家どこ?」


事も無げに女性扱いをしてくれ、私の胸は更に高鳴る。


「あの、ここから3つ向こうの駅です。」


最寄り駅を告げると、胡桃さんはハッとした表情になって言う。


「そこ、俺の会社の最寄り駅だ。」

「えっ、そうなんですか?」


すごい偶然。

もしかしたら今までどこかですれ違っていたかもしれない。

そう思うと何だか嬉しい。


「あの辺最近開発されて新しい店ができたよね。」

「そうなんです。いろいろ気になってるけど、まだ行けてないです。特に肉バルのお店。毎日帰りにその前を通るのでお腹すいちゃいますよ。」


思わず力説する私に胡桃さんは、大きく頷きながら、


「あー、わかる。あれは反則。」

「ですよね!お肉の焼けるにおい、すごく美味しそうですもん。でもさすがに一人では入りづらいかな。」


肉の焼ける芳ばしい香りが駅前の道一体に広がる。

一度は食べてみたいと思うものの、一人では入りづらいし、友達も離れて住んでいたりしてなかなか一緒に行ってくれる人もいない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ