79/160
ワンネスと多様のあわいで
言葉にならないものを
なんとか言葉という道具を通して
一切の世界の挙動に通じ
その美しさを表現すること
その醜さをわれの中にもあると
外に見たものを内面化すること
詩とは、小説とは
私にとってそのようなもの
ワンネスの境地にたって
世界はひとつ、と覚知することもあるが
つぎの瞬間には
では、この地球上において幾多にも存在する
あらゆるものを、それでどう説明するのかと
考えを始めたときに
ひとつのところから
もう分離を始めている
一にして多、多にして一
そのあわいを行き来するこの思い
意識こそが
一にして多、多にして一
こころこそが
一にして多、多にして一
地球というひとつの星のなかで
手を携え、もろもろの存在とともに
生きていく
ひとつひとつの、私たち




