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明滅する私たちの正義

われわれは明滅する星のひとつなのかもしれません


地球がいつか死ぬように


太陽がいつか死ぬように


銀河がいつか消えるように


それでも


この三次元宇宙という、物質の定理のなかで


すべてが終わったそのときに


何かが始まるかもしれないと


アステカに残る神話では


今の太陽は、五番目に輝く太陽です


インドの仏教の母体となった、神話群の宇宙観は


四つのときがめぐりめぐって、永遠の世界を回り続けます


始まりがあって、終わりがある


それは、この三次元世界の定理ではありますが


では、四次元世界や五次元世界の常識では


まったく異なるものなのかもしれません


物理的にひとは死に、肉体は滅びます


しかし、意識は残る、という


たましいという昔から伝えられてきた


永遠の世界に残るものから見れば


このひとつの肉体は


大洋のひとつの滴であり


生きている時間よりも


死んでいる時間のほうが


長い、ということにもなります


因果応報で


自分の行いは、ひとつのこの肉体の死と同時に振り返ることとなり


次の生に、引き継がれて


善行をすれば、良い人生


悪行をすれば、悪い人生


そのくらいシンプルに


決まっているものなのかもしれません


ただ、何をもって悪行と


何をもって善行と


決めるのはとても複雑で


たとえば、新型コロナウイルスの対応を


懸命にしてくださっている医療従事者の方に


感謝の気持ちを伝えるひとびともいれば


自分の周りに菌を持ち込むな、と正義感にかられ


仕事をやめろ、というひとびともいます


どちらも正しいと思って行動していること


都会の急増する感染者数を見て


比較的感染者の少ない田舎が


都会の人間は来るな、というのもまた正義感なのです


急増する感染者数に、通常の医療が圧迫されるために


感染者を受け入れることが出来ない


それもまた、既存の病人を守るための正義なのです


緊急事態宣言の発令で、ひとの活動が縮小せず、感染者数が減らなければ


医療崩壊は確実に発生します


ただ、それで病人が多く死んだとしても


誰も悪くはないのかもしれません


自然の世界から見てみれば


人間が膨大なエネルギーと物質を使って


快適な暮らしをする、ということ自体が


自然の世界を圧迫することなのかもしれず


人間よ減れ、との摂理が今、動いているのかもしれません


誰もが悪くないのです


何もが悪くないのです


私たちは、明滅する星のように、それぞれの正義をもってただ、生きているのです


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