74/160
2020年大晦日の夕陽
12月31日の夕方
ふと、空を見ると
晴れ間に
オレンジ色とピンク色のあいだの太陽が
大地に沈んでいくところだった
ああ、昔の人々は
こうして、一日に一回づつ
太陽が死に、そして明日
新たな太陽が生まれると
信じてもいた
それが分かるような、2020年の最期の太陽は
言葉にならない美しさの光で
もう、明日からは出会うことのできない
過去を讃えるような夕日で
ひとは明日の、元旦の朝日は、よく拝むけれど
ほんとうは、今日に終わりゆくただひとつのこの太陽もまた
言葉にならない美しさの光で
その光を沈みゆくまで静かに見つめていられた
二度とは戻らない2020年12月31日の太陽を
ふと、詩に残しておきたくなったのです




