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桜の花びら

今年も咲いたよ


桜が咲いた


三日前の


ただのつぼみが


いつの間にやら


もう三分咲き



軽やかに


やって来た


清楚な姿


清楚な香り



風と雨とが


気になって


できるだけ


長い花の時期を


望むけど



咲いた花は


必ず散る



人の命のともし火も


必ずいつかは消えるように



桜の花に


命の脆さ、はかなさが


重ね合わさって見える



あの風に行く花びらは


きっとひとつの魂だ



空に吸い込まれて


天国に届く花びらもあれば



地に落ちて


幾多の靴に踏みつぶされた



無残な姿の花びらもある



木から舞う、小さな花びらたちが


できるだけ、天国まで届けと願うかのように



風は冷たいけれど


空は、晴れている


雲は、過ぎてゆく


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