45/160
冬の紅茶
ポットに湯を沸かし
蒸気がしゅわしゅわと
霧散していく
お気に入りのカップで
先週買った桜入りの紅茶を飲む
コーヒーでも
水でもなく
桜入りの紅茶
紅茶という存在は
とても贅沢な気分を
運んできてくれる
イギリス人が好むという
午後のティータイムが
すこし分かった気がする
カップに注いだお湯に
ティーパックを泳がせて
適温になったら
ひとくち、ふたくち
優雅な桜の香りが
辺りを包んだ
春よ、桜の春よ
ほがらかに笑う
春の女神が
ひとあし早く
訪れたような
幸せな気持ちになった




