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切られた草花

ありふれた日々の中の惨劇


遊歩道沿いの草むらが


チェーンソーで刈り取られた


このあいだ花を咲かせたばっかりの


あの草もこの草も


ばっさりと切られて


あとに残るのは濃いフィトンチッドの臭い



初夏に向けて一所懸命に咲いていた


あの花もこの花も


今は遊歩道に打ち捨てられているばかり



あんなに美しかったものをと


心の中でめそめそと泣く私


そうしたら優しい風がそっと吹いた


風の先を見れば


生き残ったクローバーや背の低い草たちが


ひっそりと息をしていた



花は無くなってしまったけれど


まだ根っこと葉っぱが元気で


来年になれば


また花を咲かせることができるよ



だから泣かないで



そんな言葉を聞いた気がする



植物たちの生命力を信じ


また美しい野草の花々が見られるようにと


そっと祈りを捧げた


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