遠距離恋愛
(男性パート)
君と離れた寂しさが
今も残るこの気持ち
ひとり酒場でマスターと言葉を交わす
あの町に帰りたい
都会に出ての成功を
ひとは大きく囃し立てるが
僕の望みは
故郷に戻り
君とともに生きること
君は優しい人だから
誰かもういい人が
そばにいるのかもしれない
そう思うと
幾分やり切れない気持ちになる
かと言って
僕を励ましてくれるいつものメールに
新しいひとができたかい
なんて聞けそうもない
君の前では
僕はまるで子どもみたいになるんだ
父母のもとへと帰ろうか
君のもとへと帰ろうか
バーを出れば
吹き過ぎる冷たい風
ここに作った僕の居場所は
ひとは立派と言うけれど
いつも蘇るのは
あの綺麗な山と川
水辺に遊んだ君との思い出
ああ、帰ろうか
帰ろうか
僕がいなくとも
この都会は回っていく
(女性パート)
いつも思い出すのは
あなたの笑顔
同じものを見て
同じことを思えた奇跡の連続
今ここにあなたはいない
都会で頑張っていると聞くけれど
体を壊したりしてないか
ごはんはちゃんと食べれているか
よく眠れているか
ちょっと心配になってしまう
でも
都会で成功したあなたに
戻ってきたら?
その一言をためらってしまう
本当は
一緒に見た未来を叶えたい
お酒を飲んで
あなたに弱気に打ち明けたなら
戻ってくれるだろうか?
わたしとの道を
一緒に歩んでくれるだろうか?




