21/160
夏の小詩二編
「君と見る夏の花火」
セミもほろ酔い
静かになって
神社にふたり
夜空を見ている
打ち上げ花火が
ぽーんぽーんと
夏の夜空を
美しく染め上げる
僕と君
そっとつないだ手と手
いつまでもこんな時が
続いたら幸せだなと
言ってみれば
そうだねと君も笑う
それだけで
今年の夏も
特別な夏
「暑い日の炭酸水」
連日昼間は汗だくになる季節
コンビニに入ると
つい選んでしまう炭酸水
夏の暑さに響くおいしさ
ぎらぎらと照りつける太陽の下
一気に炭酸水を飲み干す
体中に一気に水分が巡り
生き返ったような気持ちになる
タオルで汗をぬぐい
また暑さと戦えるように
つかの間の英気を養った




