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夏のプランターにタンポポの奇跡が起きた
いったん春の季節を終えて
たくさんの綿毛を降ろして
枯れていったタンポポ
なんと、この夏に
プランターに降りたタンポポの綿毛が
あとからあとから、芽吹きだした
お水をあげていたら
すくすく育って
食べられるようになった
タンポポたちは
去年よりもこの夏が
すこしだけ今の季節、涼しいのを
きちんと知っているように
猛暑のなか、今日はうちのなかでも
エアコンなしで過ごせたのを
知っているよ、と言うかのように
きっと植物たちは
人間よりも季節のことを、知っているのだろう
熱波、猛暑と苦しむ私たちをよそに
今、育つことが出来るなら
文句も言わずにすくすくと