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父の日に父がいない

6月になった


もうすぐ父の日


今年の2月


日本人らしく


すこし早い花の季節に


父は他界した


すい臓がんだった


父の日のおみやげを


考えることができる


なんと幸せなことだったのだろう


今年は仏花くらいしか


父にお供えできるものはない


今ごろ、天国にいますか


祖先の方々と仲良くしていますか


どちらかといえば


死後の世界に神さまがいるとは


考えなかった人だから


宇宙から生まれて、宇宙に帰るのだと


寝たきりになってから


そんなことを言っていたのを思い出す


今の科学では、まだ説明できない


安らかなところで


私たちのことを見守っていてください


父の日には、お酒をやめてから好きだった


甘いお菓子でも、用意しますね


死の直前に、味噌カツが食べたいと


名古屋人らしい望みを言っていたひとだから


残されたみんなでその味噌カツを食べに行くのもいいかもしれない


まだ、死んだという実感はなく


ときおり、どうしようもなく寂しくなります


私を支えてくれていた大きな大きな柱が無くなったよう


でも、無くなったわけではないのだと


今も、姿は見えなくなったけれど、生前と同じように支えてくれているのだと


思うようにしています


私も、いつかは現世を去る時がくるでしょう


そうしたら、また会うことができますか


思い出というかけがえのない宝物を


いっぱい持ってこの世を去りたいです


そのときまで


のんびりとあの世で待っていてください


ときどきは訪れて私たちを支えていてください


   

 

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