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どんぐり
どんぐりって不思議だな
どんぐりってふしぎだな
道ばたに
公園にも
お寺にも
神社にも
おいしい甘い、どんぐりも
皮がかたくて、渋いどんぐりも
きらきらお日さまに輝いて
オーク、とヨーロッパで親しまれてきた
このどんぐりを成らす木々は
木材としても優秀で
ひとびとの家具や家の材料や道具になって
先日、ファッション専門のリサイクルショップで
コインのお守りネックレスを手に入れた
50ペニヒという、ドイツのコイン
絵柄に、女の人が木の苗を植える図があったから
それは何の木だろうと調べてみたら
オークの苗らしい、ということだった
どんぐりの木は、きっとひとびとが
長い年月のあいだを
植えて、育てて
ともに生きてきたのだ
動物たちも大好きだから
人間、というカテゴリだけではなく
人間がネズミのような動物だった大昔から
どんぐりにはお世話になってきたのかもしれない
そう思ったら
拾ったひとつぶのどんぐりの実が
とても尊く見えました