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ゆいまーるは、沖縄のことば
ゆいまーるは沖縄のことば
助け合い
ともに働く
いっしょに頑張る
そんな意味
昭和20年
1945年のこの日に
日本軍の組織的な戦闘が終わるまで
敵味方合わせて
20万以上の血が流れた
礎には敵味方無く
戦争で没したひとびとの名前が
刻まれている
ゆいまーる
助け合い
ともに働く
いっしょに頑張る
戦争が始まって
ひとびとが敵と味方に別れて
憎しみ合い、殺し合うと
なくなるもの
戦争は人間だけが起こすもの
海も空も美しく輝く
てぃだ(太陽)のもとで
爆音と硝煙
銃弾と空爆
今なお
ミサイルとミサイルとで
どちらかが始めれば
広島や長崎のように
明日、平和が終わる危険性をはらんだ
緊張の中のときを続けている
だからといって
人間は戦争をするもの、そして核戦争で滅ぶもの、とは思わない
今日、平和を愛する沖縄の
12才の少女に
詩のバトンが
渡された
赤子が泣ける、そのしあわせなときを
世界のどこでも訪れるように
歌をうたえる、そのしあわせなときを
ずっとずっと、続けていけるように
わたしたちは詩を紡いでいく