第5話「雪のように冷たい女」
赤いヒマワリ事件
富橋財閥社長、富橋和夫が何者かによって殺された。
赤いヒマワリを最後の言葉にしたことに、興味を持った蒼探偵は、高松刑事とともに富橋財閥の豪邸へ。
ひょんなことから、2人は少しの間泊まることに。
そんな中、蒼探偵は黒い人間に襲われ、
さらに翌日の朝、長女雪菜の夫、研吾が殺害される。
しかし、最愛の夫が亡くなったのにも関わらず、涙を見せない雪菜。
その理由が明かされる。
「それはどーゆーことですか?」
蒼探偵は、家政婦の華恋に言った。
華恋はソファーに座り話し始めた。
「3姉妹の母親でもあり、和夫様の妻、富橋佳子様は花子様を産んで、1ヶ月頃にお亡くなりになりました。
重い病気にかかってしまったからです。
3姉妹は3歳差なので、当時、長女の雪菜様は6歳でした。
お母様が亡くなった時に、大泣きしておりました。
その時、父、和夫様が
『沢山泣くのだ。泣いて泣いて、これ以上のことがない限り、泣くことはやめるのだ。
佳子は強かった。でも、負けたのだ
だからこそ、雪菜は、強い女になりなさい。
強い女は泣いてはいけないのだ』
この時から、雪菜様はどんなに悲しいことがあっても泣くことは一切ありませんでした。
たとえ身内が亡くなっても、今回のように最愛の夫が亡くなっても、泣きはしないのです。」
「そんなことがあったんですか…」
蒼探偵は、つぶやいた。
2人とも初耳のことだったので、何も言うことがなかった。
周りからは、名前のように『雪のように冷たい女』と言われていたようだが、雪菜はなんとも思わなかった。
それが、父の言うことなら…。
リビングは、静かになり時計の音が大きく聞こえた。
「そろそろ昼食の支度にしますね。
流石に朝飯を食べないで昼飯もとゆうのは、体に悪いですので。
食事部屋ではなく、各部屋に持っていくことにします。」
華恋はそう言って席を離れ、キッチンへ向かった。
蒼探偵と高松刑事は、改めてこの事件を振り返ってみた。
「庭のテントの中のヒマワリ畑の道の中で、富橋和夫社長は、何者かにナイフで刺されて殺された。
第一発見者は、家政婦の華恋さん
その後、華恋さんの悲鳴で家にいた家族全員が庭のテントへ。
亡くなる直前、赤いヒマワリと言い亡くなった。
アリバイはないため、容疑者は家族全員と華恋さん。
次に今朝起こった、長女、雪菜さんの夫研吾さんの事件
リビングで、同じ種類のナイフで刺されて殺された。
この時も、家族全員と華恋さんのアリバイがなかった。
さらに、俺の推理で全員に殺害が可能なことを証明させたため、未だに犯人はわからないまま…」
「んー…。
それにしても、昨日の夜蒼探偵を襲った黒い人間はいったい誰なんだ…」
「それはもう検討がついてます」
「え!?
いったい誰なんだ!?」
「それは…
今朝殺された研吾さんです。」
「えーー!
でもなんで研吾さんだと?!
「黒い人間からナイフを奪う時に、右の手を掴んだんです。
そしたら、右手に金の時計がしてありました。
結構高い時計だと思います。
そして今朝、研吾さんは殺されてその右手には金の時計が。
そしてもう1つ
黒い人間の、身長が高かったことです。
今朝も言いましたが、研吾さんは175㎝ありました。
私は黒い人間とあったとき、すぐに身長がわかったんです。
自分と比べてこれぐらいだろうと、推理しましたから。
その身長と、金の腕時計を見て研吾さんが黒い人間だと確信しました。」
「相変わらず、すごい推理だな
本当に隙がない。」
「でもわからないことがあって…
顔を見ようとしたときに、頭に強い衝撃があって倒れたんですけど
いったいなんだったのか…」
「頭痛か何かじゃないか?」
「そーなんですかねー…」
「おいまて!
てことは、和夫社長を殺したのは研吾さんなのか?」
「いえ、それはまだわかりません。
でも、研吾さんよりも上の人間が今回の事件でいたことになります」
2人は、またまた悩んだ。
その分、時間が経つのが早かったのか、昼飯の準備ができ、2人は部屋へ
和風料理がでてきて、味噌汁が1番温まった。
全員温まったであろう。
昼飯を食べた後、蒼探偵と高松刑事は合流して、和夫社長が殺された、ヒマワリ畑のテントに向かった。
この物語はフィクションです
実際の名前、団体は架空の物です
作者の雅 優人です
久々に学校に行くと、髪を切ってる同級生が沢山いました笑
秋休み中に切ったんでしょうね笑
俺もそろそろ切ろうかなー笑