序章
この小説を少しでも多くの人に読んで頂きたいと思います。
僕の人生の中で"愛された"事はあっただろうか。僕らは何で"こんな事してるんだろう。いや、その前に僕らは人を…彼らを…
"愛していた"
だろうか…―――?
*
「今日から光源学園中等部二年A組に転入してきました。瑞野弥生です。よろしくお願いします」
これからお世話になるクラスメイト達は何かひそひそと話している。まあ。そりゃそうか、僕なんか"場違い"だから。「えっと、瑞野さんの席は橘さんの隣ね?」はいと小さく言い一番後ろの窓側の席についた。担任の先生が段々と話し出し僕は聞いているふりをした。気のせいだろうか右肩をちょいちょいとたたかれた。というより撫でられた。僕は右の方向を首だけ向けた。「よぉ、俺。橘 翔。よろしくな」はいとまた小さく言い頷くと前を向いた。「ちょっ、おい、まだ終わってないぞ。」そう言われ前を向いたまま何ですか?と訪ねた彼はむすっとしたが話し始めた。「その顔、どうしたの?」「さあ?ぶつけたんじゃない?階段とか?壁とか?」またむすっとした。僕の顔には左頬には頬を覆い隠すようにはられたガーゼがはってある。「床かもしれない」そう彼が言うものだから堪らなくおかしくなった、「ぶはっ…」盛大に吹いてしまったからクラス全員の視線が僕に集まった。「瑞野さん?どうしたの?」「橘さんが変顔して、変な言葉を言ってきたので思わず笑ってしまいました。」「あら、そう、」先生は橘さんを睨んでいた。「ちっちげーよっ!?おい!瑞野!」橘さんは先生に連行された
ねぇ。また新しい生活が始まったよ。彼は君に似てる。話し方とか、笑い方とか、会って数分だけど君とは十年間一緒だったもんね。だからわかるんだよ?そっちも
"頑張ってね"
そう口を窓から見える空に向かって動かした。勿論口には出さずに…―
お読み頂きありがとうございます。今回は序章でしたが。どうでした?次は第1話で話を作ろうと思います。また読んで頂けたら嬉しいです。ありがとうございました。