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リーズ提督6話

「準備はできているか?」


 副長はうなずいた。


「この艦と漁船が5船です」


「雨が降らなくて良かった。 雨だったら無意味だからな……」


「ですね。 ただなにもしないよりはマシです」


「敵艦隊が来るまでアロー提督の指示した配置につくか」


「……横一列ですか」


 全艦が、横一列に並んで布陣していた。


「旗艦より発光信号。 読み上げます! 敵艦隊南下の報あり、全艦迎撃体制をとれ!」


「了解だ。 迎撃体制をとれ」


「了解!」


 今、ここに並んでいる艦は9艦。

 何艦生き残れるか…。

 旗艦から発光信号が来る。


「全艦最大戦速で進撃開始せよ!」


「2番艦、了解」


「3番艦、了解」


「4番艦、了解」


 各艦から出される発光信号を読み上げるクルー。


「5番艦、了解の発光信号用意」


「了解。 発光信号開始」


「4番艦の出航と共に当艦も出航」


「了解、出航!」


9艦がVの字で進軍している。


「旗艦より、全艦の健闘を祈る!」


 健闘……か。


 ヒューーーーーーーン



 ドカーーーーン!

 


「な、7番艦に被弾!」


「敵艦は!?」


「当艦隊の12時正面、距離2000!」


「副長、例の準備を」


「了解」


 ヒューーーン



 敵の砲撃が続く。


「7番艦、我、操舵不能! 我、操舵不能!」


「2番艦、撤退要請信号!」


「6番艦、我、突貫す!」


「3番艦、旗艦指示待つ!」


「旗艦から発光信号なし」


 ファラス水軍が混乱をおこした。

 


 ドカーーーーーーーーン



「2番艦に敵砲命中!」


「このままでは当艦も被弾してしまう。 当艦はこの場で停止! 艦隊としばらく距離を置く!」


「了解! 停止!!」


「針路変更、10時」


「針路変更、10時!」


 5番艦が艦隊から離れる。


「空砲、派手に撃て」


「了解! 全砲門空砲、撃て!」


 


 ドガドガドガドガーーーーーーーン



「蛇行運転開始! 間違ってもまっすぐ進むなよ」


「蛇行運転開始!」



 ドバーーーン!


 ドバーーーン!



 5番艦の周囲に水柱が立つ。


「よし、蛇行を続けながら敵艦隊に近づけ!」


「了解!」


「旗艦、轟沈!!」


「何!?」


 アロー提督は逝ったか。

 敗戦確定したな。


「か、艦長…」


 だが、このまま終われるか!


「…………敵艦隊との距離は?」


「900です」


「…………火計開始。 漁船投下」


「了解です、艦長!」


 艦に積んでいた小型の漁船を海に投下した。


「最大戦速! 各砲砲撃開始!」


「了解! 最大戦速!各砲砲撃開始!」


「目標、敵艦隊旗艦!」






 ウェンデス艦隊旗艦のブリッヂ。


「ファラス艦隊旗艦、轟沈を確認」


「これでファラスも終わりだな」


 ウェンデス艦隊提督のフェンは葉巻をくわえながら呟いた。


「こちらに被害はないな?」


「はい、全艦健在です」


「後は陸軍に任せるか」


「提督、敵5番艦がこちらに突撃してきています」


「5番? 艦隊を離れていたやつか」


 


 ドカーーーーーーン!



「護衛艦ヘルシオン、敵砲被弾!」


「なんだと?」


「小型船が………小型船が火を背負ってヘルシオンに突っ込んできます!」


「特攻船か! 撃ち落とせ!」


「ま、的が小さすぎて当たりません!」


 小型船とヘルシオンが接触した。

 それと同時に小型船の炎が勢いを増し、ヘルシオンは炎上した。


「油か!」


「さらにそうとうな量の火薬も使われている模様!」


「5番艦、さらに接近!」


「提督! アラフン、チェザリーナ、モノコイが炎上!」


「消化だ! 急げ!」


「5番艦、なおも接近!」


「ま、まさかあれも…。」



ドカーーーーーーン



「被弾! 第5ブロックに被弾!」


「し、沈めるんだ、あの艦を!」


「だ、駄目です! 早過ぎて」


「うわああああああ!」


「ぶつかる!」


 ぶつかった瞬間、5番艦の火が旗艦に燃えうつる。

 火の勢いが強すぎて消化できない。


「こ、これまでだ。 旗艦を破棄する。 総員退避!」


全く海戦に疎いやつがかくものではなかったですねと今頃後悔(´Д`)


ぐだぐだだなぁ(^-^;

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