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私が欲しかったのは、怖い「特別」じゃない【ハッピーエンドver】  作者: 味噌野 魚
1章 私が欲しかったのは、怖い「特別」じゃない
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0.教室

残酷描写ありです。


 ヤメロ

 ズシャッ

 グアァアア

 ギャアアア

 


 意識が覚醒したのは、誰かの悲鳴が聞こえたような気がしたから。

 目を開けた瞬間飛び込んできたのは、


 赤、赤、赤、赤赤赤赤赤赤。


 そこには血だまりが広がっていた。


 「ぇ…」


 頭が働かない。

 床には大小様々なナニカが転がっている。人体模型だろうか。ここは理科室じゃないのに変なの。口角をあげてみるけれど引き攣れてうまくいかない。

 机や椅子には生々しいなにかが付着していた。それらはスーパーの肉売り場で見かけるものと酷似していて…あぁ、これも人体模型の臓器かもしれない。

 目をそらせば床に転がる生首の虚ろな瞳と目が合う。…だけど友達と同じ顔をしたそれを人体模型だと思い込むことは、もう、できなかった。


 「ぃやぁ…」


 自覚した瞬間、むせかえるような鉄の臭いが鼻を突く。


 なぜ? どうして? 寝ている間になにが?

 今すぐこの場から逃げ出したいのに体が動かない。

 怖い。嫌だ。帰りたい。

 酸っぱい液体が腹からこみ上げて床に手をつく。

 気持ち悪い。まだあたたかい。やだ、やだやだやだ。母さん、助けて。




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