表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/127

第八十二話

毎週木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。

 「・・・・・・」

―日中の熱さは変わらずリオンの喉を乾かせる。彼女は前を行くアイン・フォードの動きを見た。しかし、水を飲む気配が無い。

「我慢、我慢」

まだ、彼は飲まないようだ。リオンもまだ耐えられる喉の渇きだ。昨日はこの段階で水を飲んでしまっていた。まだまだ甘いわね、私は。リオンは自分の行動を恥ずかしくなっていた。

「・・・・・・」

しばらく砂漠の道なき道を歩いて行く。リオンはアイン・フォードが口を閉じ布で覆っている事に気付いた。

―口を閉じなきゃ。水分が無くなりやすいわ。

それは口の渇きを増していく行動だった。リオンはそんな事にも気をかけていなかったと反省した。

「・・・・・・」

それにしても、まだ飲まないなんて辛抱強いのね。リオンはアイン・フォードが、水を飲まないのではないだろうかと、やきもきした。

「―・・・・・・!」

リオンは後ろから手を引く気配に驚いた。

「イリス・・・・・・どうしたの?」

イリスは水筒を持って姉に水を飲むようにと指示したのだ。

「でも、まだアイン・フォード様が・・・・・・」

と彼の方を見ると水をほんの数量飲んでいるではないか。

「飲んでるわ!・・・・・・じゃ、私も飲むわ。ありがとうイリス、教えてくれて」

―そうか、あの間隔で飲むのね。それも考えた数量で。

「・・・・・・」

良かった。これで足手まといにならない。

リオンは安堵し、前を行くアイン・フォードを見た。どのような間隔で水を飲む事などを教えてくれる人ではないとリオンは理解しているつもりだ。

―アイン・フォード様はいつも先を見ている。私達よりずっと高度な視点で物事を考えている。だから、私達に対して細かな指示が無いのだわ。

「・・・・・・」

代わりに私にはイリスが指示してくれるみたいね。リオンは後ろの弟を振り返った。

「?」

イリスが不思議そうな視線を投げかけた。

「何でもないわ」

そう言うとリオンは前を向いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ