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第五十五話

毎週木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。

 「イリス!イリスは何処にいるのよ?答えなさいよ!このバカ鳥は!!」

リオンはソルヴェイグの止まる木に向かって叫んだ。

「―・・・・・・」

ソルヴェイグは知らぬ顔で、遠くを見つめている。

「もう、このバカ鳥!」

そう叫ぶリオンの顔にソルヴェイグが何かを落としてきた。

「痛い!何するのよ」

小さな木の実のようだったが、高い所から落としたので物凄く痛い。リオンはこうしている間にも時間が進む苛立ちも重なって、余計に腹が立って来た。

「もう、この鳥焼き鳥にしたい!降りてらっしゃい!」

リオンは顔を上げて、ソルヴェイグを探したが、彼女の姿はもう既に無かった。

「―彼の向かった先がわかりました。急ぎましょう」

「―え?」

戸惑うリオンにアイン・フォードは手にしたものを見せた。

「守りの印です。ソルヴェイグが落とした物です」

小さな木で作られたその印は、リオンの持つそれと同じ印が刻まれていた。

「―イリスは無事なの?」

リオンはそれがどういう意味を示すものなのか理解できなかったが、弟の無事なのだと信じたかった。

「―今の所は、恐らく無事かと。早く馬に乗って下さい。彼を保護しなくてはいけません」

リオンはアイン・フォードの言葉に従い、馬に飛び乗った。それに続いてアイン・フォードが手綱を引こうとした時、リオンは再び同じ質問をした。

「イリスは大丈夫ですよね?」

「―ええ、大丈夫です」

その言葉はアイン・フォードが気休めを言ったに過ぎなかったが、リオンの不安をいくらか軽くしてくれていた。

―どうか、どうか無事でいて。ティルロードの足は、より速く駆けていく。アイン・フォードの背にしがみつきリオンは祈った。自身の過ちが一生の後悔となる事をリオンは恐れた。

・・・・・・時との戦いが始まる。アイン・フォードは向かう風に構わず、ティルロードの足を速めた。


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