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第三十九話

毎週木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。

 〔―さて、イリス。これからは、お前と一対一で話そう〕

「え・・・・・・」

リオンの声がかき消されていく。リオンとの間に壁か何かが塞いだと思われる。姉との間に霧が充満されていく。

「姉は大丈夫でしょうか?」

イリスは不安気に長に問いかけた。

〔少しものが聞こえない様に遮断したまでの事、心配はいらない〕

「そうですか」

イリスは姉に聞かせたくない事柄を、告げられるのだろうと覚悟した。

〔お前の旅の目的は、リイン・カラドルに眠る最大の第二の太陽を、完全に封印することだ。リイン・カラドルに一人住むクインは、力ある言葉を自分の人形(ダルモン)三体に分けて放った。ダルモンとは我らが使う自動人形だ。私達の分身だ〕

「ダルモン?」

〔そう、私達の分身であり意思のある者だ。その形は人であったり鳥や動物など様々だ〕

「じゃ、あの森で出会った少女はダルモンだったのですか?」

〔そう、クインのダルモンだった〕

「彼女はどうなったのです?」

〔―彼女は壊れてしまっていた。イリス、お前に会う前に闇と闘い傷ついた。最後の力でお前に伝えたのだ。あの言葉を〕

「何故三つに分けたのです?」

〔・・・・・・一体だと力ある言葉を奪われる恐れがあったのだ〕

「完全に封印は何故行われなかったのです?」

〔それは彼女(クイン)にしか分からない事だ〕

「何故わからないのですか?」

〔最後に話したのは彼女がダルモンを放ったと便りがあった時のみ。もしかしたら、彼女は“闇”の手に落ちたのかも知れぬ〕

「そんな・・・・・リイン・カラドルにはイシュマール様が向かった場所、彼はどうなったのです?」

〔―彼の動向は現在読めない。情報が無いのだ。彼に何が起こったのか皆目わからない〕

「無事ですよね?イシュマール様は」

〔分からぬ。リイン・カラドルは”闇”に占拠されている可能性が高い。彼がどうなったかは、かの地にお前が行くしかない〕

「リイン・カラドル、北の大地にですか」

〔三体の内の二体のダルモンの力ある言葉を受け取った者を探しなさい。そして、三人でリイン・カラドルへ行き“闇”から第二の太陽を封印し、世界を完全に守るのだ。それがお前の運命なのだ。“闇”から守ってくれ第二の太陽の脅威から〕

「他の二人の居る場所は分かりますか?」

〔大体の場所は分かるが、実際に動かないと分からない事が多い。自力で探すしかないだろう〕

「そうですか・・・・・・」

〔―大変な苦労を掛ける、すまない。つらい運命を負うな。お前の行く先に少しでも辛くない事を祈らざるを得ない〕

「僕はその運命に勝ちます。きっと」

〔そうか、頼もしい限りだ。その根拠は?〕

「言うほど自信はないのですが、ランドールの人々を思うと心が温かくなって僕を大丈夫と安心させるのです」

〔それもあるだろうが、お前の安心感は、クインのダルモンが伝えた、力ある言葉が体内に存在するからかもしれんな〕

「そうなのでしょうか?誰かに守られているような感覚がずっとあるのです」

〔おそらくは力ある言葉の影響だろう〕

「そうですか、この暖かな感覚は、あの言葉のおかげなのですね」

イリスは、“闇”に対しての恐怖心とかを、今あまり感じないのはそういう事かと納得した。


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