表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/132

第百十七話

毎週木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。

 「あなたの右の足の踵にある印が問題になりまして、次期王妃の話し相手という事に収まりました」

「え?どういうことですか?」

「・・・・・・まさか、王の印を受けるとは思わなかったものですから」

「この痣が問題なのですか?」

「その印ある者、アリスタジオールに着いたら王室にて囲わられなくてはいけないという掟がございます」

「そんな・・・・・」

リオンは自分が安直な判断をしてしまったのだ、と深く反省をした。トマはあんなに簡単に言っていたものだから、つい言われた通りにしてしまった事に今更ながら激しい後悔が彼女に沸き上がった。

「―私が今まで、修行してきたものは何だったのですか?」

リオンはあの声以外は辛くはなかったが、それなりに大変だった修行が、これまでの積み重ねてきたものが一気に役に立たないとあっては、何のための修行かと憤りを感じた。

「申し訳ありません。その痣さえ作らなかったら、ちゃんと絨毯職人の工房で働くことになっていたのですが・・・・・」

「そんなにこの痣が駄目なのですか?」

「ええ、次期王妃の管轄になってしまいまして・・・・・。迂闊でした」

アイン・フォードはそう言うと辛そうに下を向いた。

「・・・・・もう仕方ないですね。あなたに不満を言っても、どうしょうもない事です。私の方が迂闊でした。トマの言う通りにしてしまった私が悪いのですわ。さあ、そんな顔なさらないで、行きましょう。次期王妃の居る所へ」

リオンはそうきっぱりと言うと戸惑うアイン・フォードを見た。

「―あなたは相変わらず潔いですね」

「そうですか?」

「ええ、物事に対する姿勢が清々しい。・・・・・それでは、行きましょうか」

アイン・フォードはそう言うと、リオンの手を取り次期王妃の所へと案内した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ