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第百十六話
毎週木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。
「何て綺麗なの・・・・・・」
城の中に入ったリオンは、見るものすべてに感嘆した。美しい調和のとれた空間はありとあらゆる美術品が上手い具合に収まっていて、それだけで美を感じるものだった。彼女は出来るだけゆっくりとそれらを鑑賞した。
「申し訳ありませんが、美術品に見惚れるのはいいのですが、お会いする人が待っておりますので、その辺で終わりにして下さいませんか?大丈夫ですよ、後でいくらでも見ることが出来ますし」
アイン・フォードが申し訳なさそうにリオンに声を掛けた。
「ああ、そうなのですね。すみませんでした。これから、職人の工房に向かうのですか?」
「いえ、少し事情が変わりまして、あなたは、この城の次期王妃の話し相手として過ごす事になりました」
「ええ?なぜそのような事に?」
リオンは突然の間の言葉に目を見張った。




