第百四話
毎週木曜日に投稿します。よろしければ読んでみて下さい。
「無事で本当によかったよー」
リオンが再び目覚めるとそこにはアラファント・イージスが居て、リオンを強く抱きしめた。驚くリオンの視界には愛する弟イリス、アイン・フォードがベッドの傍らにいる事が確認できた。
―夢じゃないわ。
リオンはホッと息を吐いた。それにしても、彼らとアラファント・イージスはどうして同じ所にいるのかしら?それとここは何処なのかしら?
「ここは・・・・・・何処なのかしら?」
リオンの声が緊張で震えた。
「ここは、あんたが辿り着きたかったオアシスだよ」
アラファント・イージスがそうリオンに教えてくれた。
「ここがオアシスなの?あの?」
白い壁の静かな部屋に微かに水の音が聞こえる。小鳥の囀る声も響くここがオアシス・・・・・・。リオンは感慨深げに辺りを見渡した。
「そうだよ、一人でここを目指そうとするなんて無謀もいいところさ」
「・・・・・・!私どうやってこのオアシスに?もう死にかけていたのに」
「そう!もう少しで行き倒れだったよ!この二人があんたを見つけてきたのさ」
「イリスとアイン・フォード様が?」
リオンは驚いて目を見開いた。
「・・・・・・それにしても、どうやって私を見つけたのです?」
「ダルモンを使ってあなたの行動は私が監視しておりました。あなたの危険を察知して駱駝を走らせました。もう少し遅ければ大変な事になっていましたよ」
「ダルモンを使えるのですか?あなたは」
「そのおかげであなたを助けることが出来ました」
「相変わらず謎の多い方ですこと」
「申し訳ありません」
「あら、怒っているわけではありませんよ」
リオンはそう言うと彼に微笑みかけた。
「そう、・・・・・・なのですか」
戸惑うアイン・フォードにリオンは嬉し気に見つめるだけだ。
「ねえ、あんたのお姉さんは分かりやすいね」
アラファント・イージスはそうイリスに声を掛けるとニヤっと笑って見せた。




