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第百話

 ―一方アラファント・イージスは最近のリオンに心騒めかしていた。

「私は今日この街を旅立つと言ったのに、あの子は上の空だった。ばあ様が言ったようにラニエーに囚われているのだろうか?今日ここにあの子が来てくれないと私は狂うよ」

大きな溜息をしてこのざわめきを追い出そうとしても、悪い想像が頭をよぎり、居ても立っても居られなくなっている。

「リオン!私はもう居なくなるんだよ!早くここにおいで!」

アラファント・イージスはそう叫ぶと一筋の涙を流した。




リオンがこの街を出る日は晴天だった。いつものように街に出かけるふりをして、リオンは無事に工房から出ることが出来た。姉さまの編んだショールとか置いて行かないと駄目なのね・・・・・・。せっかくイリスが旅の間ずっと運んでくれたものだったのに。

―また、ランドールが遠くなるわ。リオンは泣きそうになった。

ああ、それよりも、私は生きて行かないと。泣いている場合ではないわ。

リオンは顔を上げ旅の装備品を買いに東へと向かった。




―無事に装備品を安価で手に入れたリオンはホッと一息入れた。

水も調達して、幾つか保存食を手に入れないとね。

今度は南へと歩き旅に必要と思えるものを全て用意できた。

「さあ、いよいよ砂漠に行くのね。動物の骨を辿って歩こう・・・・・・彼が砂漠での歩き方を言っていたもの」

リオンは小声でそう呟くと、カーウェイクの街の門の外へと歩き出した。

リオンの行動は無謀だった。彼女は無事砂漠を攻略できるのか、彼女の行動一つが生死を分けるそんなリオンの逃走劇だった。



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