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台風の日に女子高生が路上に落ちていたから拾ったら僕と同じ学校で話題の美少女でした


 僕の名前は式部陽太。


 夏休み期間中発生した台風の日にコンビニバイトから帰宅中の高校1年生。


 出勤した時は無風だったのだけど、帰宅中にどんどん風が強まってきた。


 気象情報の通りであればこれからももっと強くなるだろう。


 ビュービュー吹き付ける風の中、カッパを着て吹き飛ばされないよう身体全身に力を入れながらママチャリを漕ぐ。


 もうすぐ家に着くぞ、やっと風呂に入って落ち着ける、と考えていたところで路上に黒い何かを見つけた。


 台風だし色んな物が飛ばされ落ちてるのはよくある事で、特段気にする事もなく通り過ぎようとしたのだが


「人間じゃん!うちの高校の制服じゃん!ちょっと、大丈夫か!?」


 長い髪にスカート、女子高生が路上に落ちていた。


 路上にうつ伏せになってぶっ倒れてるってどう見ても大丈夫じゃないのだけど、とりあえず声をかけて安否確認。


「………………」 


 返事は無い、ただの行き倒れ女子高生のようだ。


「えっと、えーと、救急車って何番だ?」


 こういう時に限ってたった3桁の数字が出てこない。


 とりあえずスマホを取り出し救急車の番号を調べようとして気付いた。


「うげっ、スマホ不通になってる」


 どうしよう、どうしようと考えるが選択肢は少ない、近所の家から誰かを呼ぶか歩いて数分の家まで担いで行くかだ。


 とりあえず呼吸があるかだけ確認して女子高生の身体の下に自分の身体を潜り込ませて何とか背負う事に成功した。


 ふわふわした感触が背中にあたって軽い罪悪感に襲われるけど、人命救助という免罪符の元に切って捨てる。


 ママチャリは路肩に置き去りにするしかない、人命には代えられないし後で取りに帰ってくるまで残ってる事を祈ろう。



「ぜっ……はっー……はっー……」


 キツい、しぬ、もう少し、頑張れ俺、と心が折れそうな自分を励ましながら必死の思いで自宅玄関に辿り着いたところで


「あの、すみません」


 と、か細い声が耳元から聞こえた。


「はっー……きづ……いた?」


 俺の方が死にそうな声が出た。


「助けてもらったみたいで、ありがとうございます、出来れば……いえ帰りますのでおろして下さい」


「ぜーぜー……はーはー……いや、帰るって……今まで気を失ってたんだよ?出来れば病院行った方が良いと思うけど、スマホ不通で救急車呼べないしなー、家どこ?すぐ近くなら良いけど、倒れてたとこからは徒歩数分……台風で人を背負ってなかったらだけど、それぐらいの距離しか移動してないけど」


「でしたら、ここの最寄りの駅まで行ってそこから二駅の距離です」


 電車も今日は動いてないはず、またぶっ倒れるぞ。


「いや、無理でしょ、また行き倒れるって、とりあえず風呂入って休憩していきなよ……ああ、絶対覗いたりしないからさ」


「……あなたもずぶ濡れですが、先に入って大丈夫ですか?」


「大丈夫だから、ぶっ倒れてたんだから他人の事なんか気にするなって」


「ありがとうございます、ではすみませんがお風呂お借りします」


 玄関から家の中にはいってすぐ左側にある脱衣所とお風呂へと女子高生を案内して、バスタオルやシャンプーリンス石鹸は適当に使って、脱衣所も鍵をかけられるから安心してよ、と声をかけて自分の体を拭く用のバスタオルを持って脱衣所から出ていく。


 そして、しばらくして気付いた。

 ずぶ濡れだった制服、着替はどうしよう?



 着替は母さんのを、なるべく新品を選んで借りて、鍵がかかってる脱衣所のドア前に置いておく事にした。


「母さんのだけど、着替えをドアの前に置いておくので良ければ使って下さい」


「はい、ありがとうございます」


 風呂場の中まで聞こえるように大き目の声を出して伝えると、ちゃんと返事があったのでリビングに戻る。


 うちは母子家庭で、母さんは役場に勤めている。

 台風のこんな日でも休めない。

 今は16時だが、母さんが帰ってくるのはいつになるだろうか?


 と、そんなタイミングでガチャリと玄関からドアを開ける音がした。

 鍵を持っているのは母さんしかいないし帰ってきたのかなと、玄関に行くと


「あっ」「あっ」「えええっ!」


 バスタオルを身体に巻いた女子高生と母さんと僕が鉢合わせして、同時に声を上げる。


「いや!違うから!」

 何が違うのか分からないけど、気付いたら僕はそう叫んでいた。



「落ち着いた?今日は帰れるかしら?家に連絡してもし良ければ無理しないで泊まっていっても良いから、空いてる部屋には鍵が付いてるし陽太には何もさせないから安心してね」


「ありがとうございます、もう大丈夫ですから」


 ドタバタしたがママチャリを回収しに行って、僕も風呂に入って出てくると母さんが女子高生と意気投合していた。


 路上で気絶して倒れていたにしては元気そうで安心する。


「陽太さん、助けていただいて改めてありがとうございます、私は神代月奈といいます」


 僕の方を振り向いてお礼をする月奈さん。

 いや、めちゃくちゃ美人じゃない?


「……神代月奈さん……ああ、あの……どういたしまして大丈夫そうで良かった、何で行き倒れてたのか良ければ聞きたいんだけど」


 そうだ、聞き覚えがある。

 神代月奈、高校の入学式当日からとんでもない美人がいると話題になってた女子だ。


 休憩時間には神代さんを一目見ようと上級生が押し寄せ、神代さんだけでなく神代さんと同じ中学校だった生徒の周りにも人集りが出来ていた。


 俺はクラスも違うし廊下ですれ違ったり遠目見たりした事ぐらいしか無かったし、風呂上がりだからか雰囲気が違うからすぐには気付かなかった。


 こんな美少女が彼女だったりしたら人生楽しいんだろうな。

 ふとそんな願望を想う。


 僕が中学1年の時に父の不倫が原因で両親が離婚してからどうも人付き合いが苦手になってしまい、高校生になってからは小学校から中学校でも仲の良かった友人とが同じ学校だが別のクラスになってしまって、彼女どころか友人すら作れないでいた。


「……彼氏と喧嘩して捨てられました……家まで送ってくれる話が途中で車から追い出されて、置き去りにされて……」


 うわぁ、彼氏いるのか、しかも車持ちって事は大学生か社会人か。

 話題になるぐらいの美少女だし、惚れてるやつも多いんだろうな……。


「あらあら、大変だったわね、詳しく聞いても良いかしら?」


 母さんが聞いたのは好奇心だけじゃないと思う、台風の日に路上へ置き去りにするなんて犯罪臭い。


「今言った話が全部です」


 話せるのはそれが全部、という意味だろうか?どちらにせよこれ以上話すつもりはなさそうだった。


「そう、じゃあ私は夕食を作ってくるから、陽太、優しくしてあげるのよ」


「お、おう……」


 優しくしてあげろと言われても、彼女どころか親しい女子すらいないのにどうすりゃ良いか分からん。


「…………」

「…………」

 ううっ、会話が止まると気不味い。


「さっきの話、やっぱり詳しく聞いてもらっても良いですか?」


「えっ、もちろん話ぐらいいくらでも聞くけど」


 話したくなかったんじゃ?


「喧嘩した理由なんですけど浮気されまして」


「それは……酷いな……僕の親が離婚したのも父さんの不倫が原因だから浮気は許せないわ」


「はい許せません、陽太さんも大変だったんですね……一時期、休みがちになってましたよね」


「うん、色々あってさ、親権をどちらが取るか財産分与だとかで」


「それは辛かったですよね?私も今とても辛いんです」


「その……辛さは分かるけど恋愛経験は無いからアドバイスは出来ないけど……元気出してよ」


「元気が出るお手伝いしてくれますか?」


「手伝いぐらいなら……僕に出来る事ならやるよ、何かしてほしい事はある?」


「……じゃあ、背中をさすって下さい」

「こんな感じで良い?」


 なるべく優しくそっと背中をさする、右手が幸せだ。


「……ぎゅっと抱き締めてもらっていいですか?」

「……こ、これで良いかな?」


 抱き締める為に顔を近付けると自分が使ってるシャンプー、リンスと同じ匂いなはずなのにとても良い香りがして自分の顔が熱くなってるのが分かるが、それを必死に誤魔化すように、そっと神代さんを抱き締める。


「……暖かくて、落ち着きます……少し元気になりました……その……もう少し強く抱いてもらえると嬉しいです」

「……うん……」


 もう少し力を入れると神代さんも抱き着いて来たので、同じぐらいの力になるよう意識して抱き締める。


 顔が熱くて爆発しそうだし、体の一部分に血液が集中しないように我慢するのが大変だった。


 ガラッ!


「ご飯できたわ……よっ!?」


「うあっ!」「きゃっ!」


 いや、何でそんなにタイミング悪いんだよ……。



「すみません、私がワガママを言って困らせてしまって」


「陽太で良ければいくらでもワガママ言って良いわよ、陽太、変な事しないように慰めてあげなさい」


「変な事なんてしないって……」


「ありがとうございます」


 三人で食事をとった後、話の流れで僕の部屋に神代さんを案内する事になった。


 女子が僕の部屋に入るとか、小学生低学年の頃にあったようなあやふやな記憶しかないので緊張する。


 掃除はそれなりにやっているけど……女子に見せて大丈夫だと思える自信は無い。


「男性部屋に入るのは初めてなので緊張します」


 緊張すると言いつつ神代さんの表情は幾分明るくなっていた。

 少しでも元気が出てきたようで安心する。


「えっ?大学生の彼氏さんがいたんじゃ?」


「……あっ…………その……えーっと……同じ学校に通ってる男性、という意味です」


「そっか、なるほど……僕も緊張してる、その……椅子かベッドか適当に座って」


 と、神代さんに座るよう促すと彼女はベッドに腰掛けたので、僕が椅子に座ると


「隣に座ってくれませんか?」

「わ、分かった」


「また、背中をさすったりぎゅってしてもらえると嬉しいです……お願い出来ますか?」

「……うん」


 軽く抱き締め、身を預けてきた神代さんの背中をさする。


「陽太さんには、彼女か好きな人はいますか?」


「いないよ……人付き合い苦手でさコミュ障っていうか、親が離婚して以来人間不信な感じでさ」


「私も彼氏に裏切られて今は人間不信なんです、同じですね」


「そっか……つらいよね……」


 信用していた人に裏切られると、思考がネガティブに寄ってしまって自分が悪いんじゃないかとか考えてしまったりどんどん悪い方向へ考えが流れてしまう。

 そのつらさは僕と神代さんのとでは別物なんだろうけど、つらいという気持ちには共感出来た。


「私ってブサイクなんでしょうか?」


「えっ!?まさか!神代さんってめちゃくちゃ美人じゃん、彼氏さんにブサイクって言われたの?」


 このタイミングでそう聞かれるのは十中八九彼氏さんにそう言われたからだろう。


 だが神代さんがブサイクって言われるとかちょっと信じられない、口論になって彼氏の方もつい思ってもいない事を言ったんだろうか、でも台風の日に女性を路上に置き去りにするようなヤバいヤツだし、凄いイケメンで神代より美人な女性に囲まれてたりするんだろうか?爆発すれば良いのに。


「はい言われちゃいました、陽太さんからは私が美人に見えますか?その……どんなところが美人に見えますか?」


 どんなところって……改めて神代さんの顔を眺める。


「上手く言えないけど……目と鼻と唇とどれも綺麗でバランスが良いというか、その……どんなところも美人にしか見えないし」


 こんな時にイケメンだったらもっと上手く褒められるんだろうな、とか思いながら精一杯褒めてみた。


「お世辞じゃないですよね?」


「お世辞なんかじゃないって、学校のみんなも神代さんは美人だって言ってるし、ブサイクなんて言う彼氏さんがおかしいだけだよ」


 あれだけ学校で話題になってて言われてる本人が知らないとは考えにくいけど。


「陽太さんに褒めてもらえると嬉しいです、元気が出ます」


 にこりと笑う神代さん、笑うと美少女っぷりが更に増して思わず目を逸らしてしまう。


「元気が出たなら、少しでも役に立てたようで良かった」


「陽太さん……彼女とか欲しかったりしませんか?」


「えっ?いや、そりゃ欲しいとは思うけど、自分から積極的につくりたいとも思えなくてさ、僕ってイケメンでもないしせめて積極的にならないと彼女が出来ないんだろうなって分かってるんだけど」


「今の私って彼氏に酷い事をされて落ち込んでいるんですよね」


「うん、大変だったよね、忘れられるかは分からないけど薄れていくとは思うからさ、ショックな事があって落ち込むのは仕方ないけど僕みたいにコミュ障になっちゃったら困るし、なるべく早く元気になった方が良いよ」


「彼女欲しいんですよね?」


「うん……」


 そりゃね、単純に欲しいか欲しくないかで言えば欲しいに決まってる。


「浮気されたりして落ち込んでる女性って優しくされると、優しくしてくれた人を簡単に好きになったりするんですよ」


「……そうなの?」


「今の私ってチョロいですよ?、口説かれると簡単に落ちちゃうかもしれません」


「……」

「……」


「僕じゃ、神代さんと釣り合わないよ」

「そうですか……」


 落ち込んだ様子の神代さんを見るのは悲しかったが、一時の感情に流されて口説いてももっと悲しい別れになりそうで僕にはそう言う事しか出来なかった。


 その後、神代さんは電波が回復したスマホで親に連絡したのだが、電車は停まったままであり車での移動も山道が塞がってしまってる箇所があるらしく、僕の母と相談して元々は父が使っていた空いてる部屋に泊まってもらう事になった。



 そして、今日は大変な一日だったなぁと振り返りながら僕は眠りについたのだが


「うん?」


 暗闇の中、誰かの気配に目を覚ますと


「ちゅっ……ふぅ……ちゅっちゅっ……」


「なっ、神代さんっ、何やってるの」


 真っ暗で見えないけど、キスされた!?


「ごめんなさい……ごめんなさい……夜這いに来てしまいました……迷惑ですよね?……でも好きなんです……」


 母との二人暮らしな為に、部屋の鍵をかける習慣は無かった。

 何故か謝りながら、泣き出す神代さんを見ると胸が苦しくなる。

 それに、好きって……。


「好きって……僕が?」


「はい……3年前からずっと好きでした」


「3年前?……えっ、でも彼氏がいるって」


「嘘なんです……ごめんなさい……ごめんなさい……悪い事だって分かってるのに、3年前に通学途中で貧血で倒れてしまった私を助けてもらってから陽太さんが好きで、ずっと好きで、でもずっとクラスも別だったから話し掛けるきっかけも無くて……」


 3年前……言われて思い出したけど確かにそんな事があったな、助けた女子は眼鏡をかけていて今の神代さんとは全然イメージが違うけど。


 ちょうどその一週間後ぐらいからだろうか、両親が言い争うような事が何回もあって家庭内に不穏な空気が漂い始めたのは。


 神代さんは話し掛けるきっかけが無かったと言うが、あの頃の僕は今以上に他人を拒絶していたから話し掛けづらい雰囲気だったのだろう。


「遠くから見ている事しか出来なくて……陽太さんに私の事を知ってもらいたくて高校生になってイメチェンもしたんですけど、周りに人が増えちゃって逆にもっと話し掛けにくくなっちゃって……


でもどんどん好きな気持ちが膨らんで……好きだから気を引きたくて……構ってもらいたくて、慰めてもらったり、褒めてもらったりしてほしくて……


路上で倒れていたのもわざとなんです、その……陽太さんを待ち伏せして、わざと倒れた振りをして……


こんな事上手くいかないだろうと思ってたんですが、陽太さんが思ってた以上に優しくて……上手くいってしまって……もっと好きになっちゃって……


浮気されたという話も捨てられたという話も彼氏がいるというところから嘘なんです……


ごめんなさい……陽太さんはこんな嘘吐きな女の子は嫌いですよね?……」


 目の前にあるだろう神代さんの顔からポタポタと、涙が降って僕の頬を濡らした。


 頭がぐるぐる回って混乱する。

 嘘?行き倒れてたのも、大学生の彼氏に不倫されて捨てられたのも、僕を好きというの……は……


「……ごめん、理解と感情の整理が追いつかない……答えるからちょっと待って」


「はい……」


 至近距離にいる神代さんに気を取られながらも、必死に思考をまとめる。


「僕は神代さんを嫌いにはならないよ、嘘は良くないと思うけど、僕なんかの気を引きたいとか……想ってくれるのは嬉しい……」


 女子から好意を向けられるのは初めての体験だ、それは凄く嬉しい。


「嫌われてなくて良かった……」


「うん……僕も神代さんの事を好きになっちゃってる」


「えっ!本当ですか!?でもさっきは……」


「チョロいのは僕の方なんだよ、父さんが不倫して母さんと離婚してから人間不信でさ、ちょっと疑り深い性格してるなって自分でも思うけど、神代さんみたいな美人に好きなんて言われたら簡単に好きになっちゃうよ……大学生の彼氏がいるって聞いた時もちょっとショックだったからそれが嘘だったのはむしろ嬉しい……かも……」


「えへへっ……陽太さんに美人っていってもらえるとやっぱり嬉しいです、私の事を好きになったって今はどれぐらいですか?」


「僕は……神代さんと恋人になりたい」


「……」


「えっと、恋人は嫌……かな?」


「うっ……嬉し過ぎて……その、あの……私の事は月奈、って呼んでください……み、耳元で月奈って、す、す、好きだって言ってくれたら……恋人に……」


「月奈、好きだ、僕の恋人になってほしい」


「はい、私も好きです大好きです、私を陽太さんの彼女にして下さい、恋人になって下さい」


 また僕の頬を月奈の涙が濡らす。


 そして、照れ臭いながらも暗闇の中に慣れてきた目で、しぱらくお互いを見つめあう。


 今は幸せで、でも眠くてこれ以上は思考が回らなくなってきた。

 何かがおかしい気もするし、とんでもない事になってるような気もするけどけどそれもまあ良いや、とろけるような甘い睡魔に身を任せよう。


「さすがにもう眠いから、そろそろ寝ようか」

「はい」


「おやすみ」「おやすみ」


 チュッ


 今度は僕からキスをして、僕らは身を寄せ合いながら目を閉じた。

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