表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

エピローグ

 痛む身体を引きずりながら歩く。

 どうやら、今回は、本当に死にかけたらしい。

 

 「勇気~」 

 自分を呼ぶ声に僕は後ろを振り向く。

 美しい幼馴染が手を振りながら追いかけてくる。


 「胡桃? なんで? ここに?」

 「試合を見てたのよ。勇気、貴方、マーベラスでしょ?」

 「え? 知ってたの?」

 「そりゃ、分かるわよ。だって、勇気。目元しか隠して無いじゃない」


 思わず、僕は笑ってしまった。

 そんな事にも気が付かない位に必至だったらしい。

 彼女は、一頻り笑うと、少し駆けた後に此方を振り向く。


 「さ、帰ろう」

 彼女は、夜景を背に美しい笑みを浮かべる。

 言うなれば、女神のような微笑と言うのだろう。


 「うん」

 僕は、笑い返すと彼女の手を握る。

 彼女は、足を止めると、顔を紅潮させる。


 「ずっと、二人でこうしていたいね」

 「うん、そうだね」

 「じゃぁ、もう、リングには上がらないでね」

 彼女は、満足そうに微笑むと、また、歩き出す。


 きっと、彼女は僕の事が好きなのだろう。

 でも、僕は彼女の思いに答えることは出来ない。

 だって、僕は。

 男性が、好きだから。

何処かの、読みきり漫画原作募集で書いた作品です。

あまり人に読まれなかったので、掲載してみました。

漫画にしてくれる方いませんかね~。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ