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よみびとしらず #01 初春  作者: 艸香 日月
後日談
8/12

玄庵【上】




 寒い冬の日のことである。

 玄庵は一人最奥の部屋にこもって歌を(こしら)えていた。

 この頃、坊主が歌を詠うことは珍しくない。

 そこへ小坊主が、客が来たと言って飛び込んできた。

 あと少しひねれば何か浮かんできそうな頭をかきながら、玄庵は急ぎ玄関へと向かった。

「はいはいどなたかな」

 そこには珍しい、古狸の住職の姿があった。

 古狸の住職は物の怪である。

「これはこれは妙蓮寺の」

「どうもお久しぶりです願良寺の」

 二人は連れだって火鉢のある部屋へ移動した。


「本日はどうされました」

 玄庵が、火鉢の上にのせた団子をひっくり返しながら問う。

「それが折り入ってご相談がございまして」

 古狸はもったいつけた言い方をする。

「なんでしょうか」

「一度妖界へ赴いてはくださらんか」

「妖界へ?何故でございましょう」

「見ていただきたいものがございまして」

「はて。別段かまいはしませぬが……」

「ありがとうございます」

 古狸はありがたく団子を口に入れた。


 それが午前中のことである。

 二人は午後には連れだって、古狸が住職をしている妙蓮寺に赴いていた。

 妙蓮寺は都の右京にあった。

 右京は人の手が及ばない閑散とした荒れ地で、人が寄り付かないために死臭がただよっていた。

 そんな右京の端にあるのが妙蓮寺であった。

 妙蓮寺の裏には杉林が広がり、一等大きな杉の木にはぽっかりと筒状に『入り口』が穴をあけていた。

 玄庵は一度ここへ来たことがあった。

 というよりは、さらわれた際に通過したと言った方が正しい。

 物の怪にさらわれ、謎の坊主集団により人身御供にされそうになったのであった。

 それを助けてくれたのは陰陽師の方々と、物の怪であった。

 何も出来ずに人質として扱われたという、玄庵には苦い思い出の場所である。

 そのため、きちんとした意思をもってこの『入り口』をくぐるのは初めてであった。

 くぐってみると空気が一層変わった気がした。

 玄庵に霊力は無いが、そこここを見ると小さな物の怪が巣くっていた。

 妖界へ来た証であった。

 住職は人間の変化を解き、元の大きな古狸に戻っていた。

 その姿の方が気楽らしかった。

 寺の講堂があった場所には、代わりに豪華な屋敷が拵えてあった。

「ささ、こちらへ」

 古狸に促されるまま、玄庵は歩を進め屋敷の中へと入って行った。

 屋敷の中は(ふすま)で仕切られ迷路のようになっていた。

 迷わぬよう古狸についていきながら、玄庵は懐かしさを覚えていた。

「ようこそ、おいでくださいました」

 通されたのは、お膳の用意がされてある一室であった。

 火鉢も用意されていたので、早速あたらせてもらった。

「どうぞ、お召し上がりください」

 言って古狸は(みずか)ら箸をとり早くも物を口に運んでいた。

 腹が減っていたらしい。

 玄庵も座して一緒にいただいた。

 食べながら古狸が話を切り出した。

「実はですな。例の坊主集団を持て余しておるのです」

 『例の』というのは、まさに玄庵を人身御供とせんとした奴等のことであった。

 玄庵の表情が曇った。

「ああそう嫌な顔をなさらず。今ではとても良い関係を築いておるのです。少なくとも誰ぞに危害をくわえようとする輩はおりませぬゆえ」

 古狸があわてて言った。

「その持て余している坊主集団がどうかされたのですか」

 玄庵の表情は曇ったままである。

「それよ。実はあなたに彼らをまとめて欲しいのでございます」

「私が?彼らを?」

 玄庵は目をぱちくりさせた。

「はい。そのためにお呼びいたしました。是非今の彼らと触れ合って確かめてみていただきたいのでございます」

「そんな急な」

 玄庵には嫌な予感しかしなかった。

「まぁそう嫌な顔をせず」

「はぁ……」

 玄庵も、ここまで来てしまったからには断りにくかった。

「分かりました、会うだけ会いましょう」

「ありがとうございます」

 話がまとまるやいなや、古狸は両手を二度叩き人を呼んだ。

 呼ばれて顔を出したのは狐めであった。

「呼んだかい」

「ああ。悪いが玄庵殿を例の坊主集団のところへ案内してくれぬか」

「いいとも」

 狐めはにやりと笑ってそれに応えた。


 『例の坊主集団』は、屋敷とは別の、人間界で言えばお堂のある個所に設けられた寮で寝起きをしていた。

 食事は古狸等が面倒を見ていた。

 しかし起きてもすることがないので、仕方なしにその辺りの掃除を一日中するのであった。

 そのような日が、あれ以来ずっと続いていた。

 見るに見かねた古狸が、このたび玄庵に白羽の矢を立てたのであった。


 そのように説明を受け、玄庵はなるほどと唸った。

「狐殿は坊主どもに疑心などは抱かないのでございますか」

 玄庵は道案内をかって出た狐めにたずねてみた。

「そりゃあ抱いておるよ。じゃから一定の距離を保っておる。大人しくしておる間は奴等の好きに任せておるのよ」

「なるほど。それが物の怪一党の出した答えというわけでございますか」

「まあな。良くも悪くも物の怪の態度はこんなもんだ」

「はぁ」

 そうこうしているうちに二人は寮に到着した。

「じゃあ俺はこれで」

「ご一緒されないのですか」

「面倒ごとは嫌いなんだ」

 そう言うと狐めはさあっと去って行った。

「私もなのですがね……」

 玄庵はひとりごちた。

 そうして観念して寮の門を叩いたのである。


「ごめんくだされ。どなたかいらっしゃいませぬか」

 すると奥の方から快い声が返ってきた。

「はぁいただいま」

 声の主は二十代半ばの、どこか狐めに似た坊主であった。

「玄庵様でございますね、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」

 招かれるまま玄庵は歩を進めた。

「私は明水(みょうすい)と申します。どうぞ宜しくお願い致します」

 そう言うと明水は歩きながらぺこりとお辞儀をした。

 玄庵も会釈で返す。

「全部でいかほどいらっしゃるのですか」

 無言でゆくのも何なので玄庵は話を振ってみた。

「全部で三十二名でございます」

「私が参ることは皆承知しておるのでございましょうか」

「はい、大多数の者は快く思っております」

「一部の者は反発を感じていると」

「お恥ずかしながら」

「いえいえ忌憚のないご意見に感謝いたしまする」

 そうこうしているうちに例の寮に到着した。

 流石の玄庵も緊張していた。

「では参りますか」

「はい」

 明水に(いざな)われ、玄庵は寮の木戸をくぐった。

 総勢三十二名の僧侶というのは圧巻であった。

 玄庵は自分の気後れを感じながらも出来るだけ大きな声で挨拶をした。

「お初にお目にかかる、と言いたいがそうではない者がほとんどであろう、以前あなた方にさらわれた玄庵にございます」

 本当の事である。

 言ってしまえば顔に出るもので、曇った表情のまま玄庵は短く続けた。

「どうぞよろしく」

「一同、礼っ」

 明水が号令をかけると、座していた坊主等が一斉に礼をとった。

 玄庵は早くも帰りたくなってきていた。

「本日より我らの監督をお願いする、玄庵殿である。失礼のないようにお願いいたします」

 明水が続ける。

 古狸め、話がすべて通っておるではないか。

 玄庵は苦虫を嚙み潰したような心地がしていた。

 それが面白くなかったので、玄庵は少し意地悪をしてやろうと思った。

「早速じゃが私も忙しい身、主等(ぬしら)の監督をかってでるほど暇でもない。しかしどうしてもと言われたからには条件がある。まずそれらを聞いていただきたい」

 多少ざわついていた明水以下三十二名は、一斉に水を打ったように静まり返った。

 「条件は三つある。一つは、願良寺という私の属する寺の手伝いをすること。二つは、南都について教えること。三つは、私に呪を教えること。ただし邪教の呪術はのぞく。以上じゃ」

「玄庵殿、聞いておりませぬ」

 明水が傍らで冷や汗をかいている。

「言っておらぬからな」

 玄庵はそう言って明水に向け意地悪な笑みを見せた。


 明水は古狸を呼んだ。

 自分たちだけでは条件を呑むか決められなかったためである。

「玄庵殿も意地悪な条件をお出しになる」

「はて意地悪はどちらにございますやら」

 くつくつと笑って二人は条件を呑むことで合意した。

 一つ目の条件については問題が一つあった。

 妙蓮寺の『入り口』を通って願良寺に通うには、坊主等は目立ちすぎるのである。

 そのため古狸は一つ提案をしてきた。

「願良寺にも一つ『入り口』を設けてはいかがでしょうか。便利ですぞ」

 確かに物の怪にしては便利だろうが、人間にとっては迷惑千万である。

「ごめんこうむる」

 玄庵はぴしゃりと言った。

「まぁそう意地を張らずに。玄庵殿も呪を学びたいというからには妖界との行き来は避けられぬ道。なあに小さいのをちょっと設けるだけよ」

 このような調子で、玄庵は半時ほど古狸の説得にあった。

 そうして最後には、

「そうよなぁ」

 と古狸の巧みな話術により結局玄庵は首を縦に振ってしまったのである。

 決まるが早いか古狸は坊主等に子細を伝え、妖界側の願良寺へ赴き裏口近くに『入り口』を作るよう命じた。

 坊主等の仕事は早かった。

 午前中にはもう『入り口』の大半が形作られてしまっていたのである。

 『入り口』は寺の裏にある滝の裏に作られた。

 滝の裏にある通路を通過すればよいという作りになっていた。

「では早速」

 古狸はそう言うと『入り口』に入りそれから出てこなくなった。

「では私も」

 急いで玄庵も続いた。

 滝の裏を通ると、妙蓮寺の『入り口』を通過した時と同じ、空気が一層変わったような気がした。

 そうして向こう側へ出ると、そこは既に人界であった。

 古狸が人間に化けたうえで、したり顔で待っていた。

「いかがかな」

「確かに便利、坊主等もすぐに来られるようになりましたな。では条件の一つ目が早くも叶いますな」

「いかにも」

「寺の衆に説明してまいりまする」

「承知した。では儂は妖界へ戻りこちらへ来る者を集めてまいる」

「では」

 二人はそう言って別れた。


 玄庵の属する願良寺には住職がいた。

 しかし既に御年八十となり体の自由がそれ程きかなくなっていた。

 玄庵は大声で説明した。

「手伝いに別の寺から坊主等が来るでの、よろしくお頼みもうしあげます」

「あい分かった」

 玄庵の他には小坊主しかいないため、あとは小坊主への説明であった。

 基本的には小坊主にも同じように伝えた。

「手伝いに別の寺から坊主等が来るでの、仲良く頼むぞ」

「あい分かりもうした」

 これで玄庵の仕事は済んだ。

 あとは古狸を待つのみであった。


 条件の一つ目である願良寺の手伝いのため、妖界では組み分けが行われていた。総勢三十二名のため、八人組を四組作った。

 その一組目が滝の裏の『入り口』を通り人界へ赴いた。

 坊主等にとっては久方ぶりの人界である。

 皆口々に「懐かしい、眩しい、心地よい」と言い、その空気を胸いっぱいに吸い込んでいた。

 玄庵はそんな様子を複雑そうに見ていた。

 自分をさらった者達である。

 分かってはいるがそのための不安はぬぐいきれなかった。

 しかし人手が増え、条件二、三も叶うとなればそれは大きな財産になることは間違いなかった。

「ようこそ願良寺へ」

 複雑な心地のまま、玄庵は八名を招き入れた。

 そうして子細は小坊主に教わるように言い残し、自分はいそいそと妖界へ戻ってきたのであった。


 妙蓮寺の寮へ戻ると明水が古狸と共に出迎えてくれた。

「これで条件一は満たしもうした。次は条件の二でございますな」

「南都のことをお知りになりたいとか」

「ええ、何も知らずにさらわれた身ですから。なぜ南都のあなた方があのような事をしでかすに至ったのか、知りたいのでございます」

「なるほど。せめてもの罪滅ぼしに、出来る範囲でおこたえいたしましょう」

「儂もその点には興味があるでの、同行するぞ」

 三名は屋敷へ戻り火鉢と膳を囲みながら話をすすめた。

「まず南都の方々ですが、みな袈裟の色が異なりますが、それは異なる寺の出ということで間違いないのでしょうか」

「さようでございます。それから皆破門を受けた身でもございます」

「私の見立ては当たっていたということですね」

 玄庵が火箸で灰をかき混ぜながらつぶやく。

「では儂からも一つ。何故都の転覆などをはかったのでございますか。南都は依然として貴族からの信頼もあつい寺ばかりではありませぬか。それがどうして」

「駄目なのです。(みかど)でなければ。都でなければ駄目なのでございます」

 明水は悲痛な面持ちをしながら、たどたどしく言葉を継ぐ。

「帝が都を大和から山背に移されたのがちょうど二百年ほど前のこと。その当時はまだよかったのでございます。大和に残る方々も多くおられ、帝のご寵愛も離れてはいなかった。しかし時がくだるにつれ人々は都へ居を移し帝の寵愛も薄れていってしまった。南都にあるのは権威だけとなってしまったのでございます。それを嫌った若い者たちがこの度みずから破門を受け、都に災いを呼び、再び帝の手により都を大和へ移さんと先走ったのでございます」

 明水は一息に説明を終え、それから小さく涙を流した。

「なるほど、そして邪教にまで手を出したということか」

 古狸が唸った。

 ここでも、かつての玄庵の見立てが正しかったことが明らかになった。

「もうそのようなことは考えておるまいな」

 玄庵が問う。

「勿論でございます。ただ一部の者はもしかすると再起を図ろうとしておるのやもしれませぬ」

「というと?」

「一枚岩ではないという事でございます」

「なるほど、当然じゃな」

「それで私に監督を頼みたいと。坊主等に恨みを持つ私が監督をするのであればよもや二度目は無かろうと踏んだわけでございますね」

 玄庵にぴしゃりと言われ古狸がたじろぐ。

「まぁ、そ、そういうことじゃ」

「それはいい案でございますね」

 明水の涙に笑みが加わった。


「条件の二についてはこんなところじゃろうか」

「はい。次は条件の三でございますね」

「玄庵、お主なにゆえ呪を学びたいのじゃ」

 古狸が物を頬張りながら問うた。

 手つかずだった膳に、やっと皆が手を付け始める。

「以前こちらでお世話になった折には、私はまったくの足手まといだったのでございます。呪は使えぬわ、人質になるわで……」

 玄庵ははっとした。

「明水殿、もう一つ聞きたいことがございます。あの時、なぜ私が人質でなければならなかったのでございますか」

「ああ、そうでございますね。玄庵殿が最も気になる事かもしれませんね。それは、玄庵殿の属する宗派が肝だったのでございます。呪の完成には、帝の寵愛を受けている宗派の者の血が必要だったのでございます」

「なんと……」

「白状してしまいますなら、あのとき既に五名の犠牲を払っておりました」

「もしやその中に藤原博子様という方はいらっしゃいませんでしたでしょうか」

「おられました。数々の札や注連縄、庭の『入り口』は我等が拵えたものでございます」

「なるほどそうでありましたか」

 玄庵は唸った。

「だいぶ前から動いておったのでございますね」

「本来なら人前に出られぬ身、それをこうして人界に赴けるようにまでしてくださり本当にありがとうございます」

「いやそれは私側の人手不足という都合もありまして」

「何はともあれありがたいことには変わりないのでございます」

 そう言うと明水は箸を置き深々と礼をした。


「して条件の三は」

「そうでございました。条件の三でございますが、私の非力さゆえにいらぬ苦労をさせてしまったものですから、せめて簡単な呪だけでも覚えたく思ってのことでございます」

「なるほど」

「邪教の呪は断るとのことですが、ようございますか?邪教に通じていた方が有利なこともございますが……」

 ここでいう『邪教』とは、密教の傍流が暗躍のためにおこした宗派のことである。

 この傍流が伊賀と甲賀の忍に通じるのはまだ先の事である。

「ああごめんこうむる」

「かしこまりました」

「では昼餉(ひるげ)を終えたらすぐにかかりましょうか」

「ああ頼む」

「儂には頼まんのか。一応陰陽師の術を使えるが……」

「優秀な陰陽師なら既におりますので、補う形で私は坊主等の呪を学びたく思います」

「なあるほど」

 古狸は少しつまらなさそうに答えた。


 そんな訳で、午後をたっぷりと使い玄庵と明水は呪の習得を始めた。

 場所は寮内の一室を古狸にあてがわれた。

「ではまず、この水滴を持ち上げることからはじめましょうか」

 そう言って明水は玄庵の前の机に水を一滴落とした。

「こつとしては水滴が持ち上がる様を強く思い描くことでしょうか。ではどうぞ」

 玄庵は視線を水滴に向け集中した。

 見ながら、頭の中で水滴が徐々に持ち上がっていき、揺れる球になる様子を思い浮かべた。

 何度も何度も同じ光景を思い浮かべた。

 そうしているとそのうち水滴が揺らぎはじめたのである。

「そう、いい調子でございます」

 明水が促す。

 更に注視を続けていると水滴が裾野を小さくし浮かび上がっていった。

 ゆらゆらと表面を波打ちながら水滴が浮かび上がったのである。

「そう、とても筋がよろしい。では今度はゆっくりと水滴を下ろしてみましょう」

 今度は水滴がゆっくりと落ちる様を思い浮かべた。

「そう、ゆっくりと落ちていきます。ゆっくりと、ゆっくりでございます」

 明水の声が頭の中で響く。

 水滴はゆっくりと机の上へ降り、再び裾野を広げた状態に戻った。

「はい、そこまでです。お疲れ様でした」

 言われて玄庵は我に返った。

 途端に呼吸が乱れ激しい頭痛におそわれた。

「最初にしてはとても筋がよろしゅうございますよ玄庵様」

 それを聞いて嬉しく思ったが玄庵はそれどころではなかった。

 まるで長距離を全速力で走った後であるかのような状態であった。

「ではこれをあと三回、半時で終わらせましょう」

「それならできそうでございますな」

 息切れをしながら玄庵は答えた。

 実際、玄庵の筋は良かった。

 陰陽師であれば初春と並ぶ筋の良さであった。

 

 人界ではその初春が、玄庵を訪れていた。

 

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