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言い訳裁判 判決

―ダン!


裁判長らしき人物が小槌で机を叩く。


「これより色取 雫の判決を言い渡す。被告人前へ」


僕は前に歩みでる。

自分の意思で、と言うよりかは体が勝手に動いたと言った方が正しい。


「被告人、色取 雫は無罪とする」


僕はハッと顔を上げた。

それは裁判長がヴェールを捲るのとほぼ同じタイミング。


裁判長は…僕だった。


「色取 雫…いや、僕。もうこんな裁判なんてしなくていいだろ?もう許せるだろ?自分自身を。僕には僕にしか出来ない事がある筈だ」


僕は頷く。


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