前へ目次 次へ 44/47 言い訳裁判 判決 ―ダン! 裁判長らしき人物が小槌で机を叩く。 「これより色取 雫の判決を言い渡す。被告人前へ」 僕は前に歩みでる。 自分の意思で、と言うよりかは体が勝手に動いたと言った方が正しい。 「被告人、色取 雫は無罪とする」 僕はハッと顔を上げた。 それは裁判長がヴェールを捲るのとほぼ同じタイミング。 裁判長は…僕だった。 「色取 雫…いや、僕。もうこんな裁判なんてしなくていいだろ?もう許せるだろ?自分自身を。僕には僕にしか出来ない事がある筈だ」 僕は頷く。