表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/47

手紙


――――――――――――――――――――


おひさしぶり!になるのかな?

私が雫の傍を離れてどれくらいがたったかな?

1年?2年?それともそれ以上かな?案外1週間くらいだったりして(笑)

いつかは分からないけど、必ず雫がこの手紙を読むって知ってるから悲しくはなかったよ。


ごめん、嘘。めっちゃ悲しい。

実は雫が帰った後こっそり泣いてました…バレてたかな


だってまだ16歳だよ?雫は15だけど…

あーあ、お婆ちゃんになったら田舎に住んで田んぼや山を眺めながらのんびりお茶でも飲もうと思ってたのになー。やりたかった事がほとんど出来てない!

ほんと、命が平等なんて笑っちゃうよね。


でもね雫、後悔は無いよ。これはほんと。


多分それは雫と出会えたからじゃないかな、もしかしたらその時点で神様からの超特別なプレゼントを貰ったような気もするんだ。雫と出会えない80歳までの人生と、雫と出会える16歳までの人生が選べるなら私は迷わず後者を選ぶよ。


雫が私の人生に(いろどり)をくれた。

そして今日まで私を生かしてくれた。

私を殺したのは病気じゃない、あの癖の強いお医者さんでもない、ましてや雫な訳が無い。


私を殺したのは、きっと明日の私。



一つだけワガママが許されるなら恋がしたかったかな。燃えるような熱い熱い恋が。


もしも、もう一度生まれ変わってどこかで出会えたなら今度はちゃんと恋をしよう。きっとだよ。だからそれまでは雫が私以外に誰かを好きになっても許します。


だから雫は必ず× × × × × × (滲んで読めない)


雫に出会えてほんとに良かった。ありがとう。



【小春日和 ひより】


追伸…多分今が"いざっ!"て時だよ。あの手紙開けちゃっていいよ


――――――――――――――――――――――


ひよりからの手紙。

92日目の夜、あの後に書いたんだ。

この手紙を最後の最後に僕に残したんだ。


なんだよ…最後の最後まで僕の事を気遣ってくれるのかよ。ひよりの笑顔で僕は前を向ける、ひよりの言葉で僕は前に進める。


礼を言うのは僕の方だ。いつだって助けられたのは僕なんだから。


少し、少しだけ泣いてもいいかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ