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防衛陣構築

 2日しか時間がないので出来ることは限られるが、イザナギさんたちと立てた対策通りに防衛設備を作る。

 猶予はたったの二日間しかない。

 でも、2日の猶予が出来たことを幸いと思わないとな。

 ナビスが深夜や早朝に島にやって来てニワトリたちを放していたら、僕らはオオカミの上陸予定を知ることがなかった。

 突如現れたニワトリたちに僕らは喜ぶだけで、防衛対策を講ずる暇も無く上陸してきたオオカミに食い殺される未来しか待っていなかったはずだ。


 *

 

 まずは僕らの住処のある島の頂上に防御柵を作ることにした。

 よくある、先のとがらした丸太を組み合わせた柵というかバリケード。

 ゴブリン相手であれば高さ2メトルもあれば十分だが、相手は大オオカミたちなので、2メトル程度の柵ならばジャンプで簡単に乗り越えられてしまう。

 そこで柵の大きさを1メトル刻みで15メトルまで15段階の柵を作り組み合わせ設置する。

 スライムさんにお願いするといつものように快諾してくれてあっという間に作ってくれた。

 まるで絶壁のようにそびえ立つバリケードが築かれた。

 この高さならばいかに大オオカミでも飛び越えることは出来ないだろう。

 出来上がった防御壁を仰ぎ見てミーニャが感嘆の声をあげる。


「これは凄いですよ、まるで針の山が目の前に現れたみたいです」


 たしかに針の山。

 かなり禍々しい見た目で、オオカミが飛び越えようとしても間違いなく飛び越えられず尖った先端の丸太にくし刺しになるだろう。


 念のために更なる防御策も講じる。

 防御壁のすぐ脇に深さ5メトル幅5メトルの堀を掘り、そこに泉の水を流し込んだ。

 この堀のお陰で防御柵が更に遠くなり、防護柵を飛び越える難易度が更に上がった。

 これだけの距離と高さがあればフェンリルと言えども飛び越えることは不可能だろう。


「よし、防御策はこんな所でいいかな。次はエサ対策だ!」


 またまたスライムさんにお願いして、ニワトリとウサギの捕獲を頼む。


「悪いんですが、オオカミのエサのニワトリとウサギを捕まえて貰えませんか?」

「ぴきー!(いいよー!)」


 ニワトリもウサギも僕では尻尾に触れることも出来ないぐらいすばしっこかったけど、スライムさんの数による捕獲網には敵わず、あっという間に全て捕獲された。

 スライムさんがいなければ捕まえるのは間違いなく出来なかったことで頭が上がらない。


 捕獲されたニワトリとウサギは僕らが寝床にしていたダンジョンに閉じ込めた。

 少し狭いので嫌がるかと思いきや、柔らかい日差しの差し込む草原のダンジョンなので嫌がるどころか喜んでいるみたい。

 エサにトウモロコシを持っていくと我先にと奪い合って食べていた。


 これでオオカミの食料をすべて奪い取った。

 後はダンジョンに篭もってオオカミが飢え死ぬのを待つだけだ。

 たった二日間の準備期間だったか、防衛陣の構築がオオカミたちの上陸までに間に合った。


 *


「ジーンさま、これでオオカミたちに勝てますね」

「ああ、必ず勝つさ!」

「さすがお父さんです」


 ミーニャとユグの笑顔を守るため、僕は頑張ることを決意した。

 翌朝から、僕らのオオカミとの戦いが始まる。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 1170ポイント

 ―――――

 支出

 なし

 ―――――

 収入

 お祈り +30ポイント(ジーン、ミーニャ、ユグ)

 ――――――――――

 合計 1200ポイント

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